ブリジット・ジョーンズ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 07:59 UTC 版)
「高慢と偏見 (テレビドラマ)」の記事における「ブリジット・ジョーンズ」の解説
架空のジャーナリストであるブリジット・ジョーンズ(実際の作者はヘレン・フィールディング)は英国での初放送に際して、『インデペンデント』に掲載されていた『ブリジット・ジョーンズの日記』のコラムでこのシリーズへの愛着を書き記している。ジョーンズは「ダーシーがエリザベスといちゃこらしたいという単純な人間的必要」に言及し、このカップルを「ヤること、いやむしろ求愛の分野における選ばれし代表者」と見なしている。フィールディングは1996年のコラムの小説化の際、プロットを『高慢と偏見』にある程度そったものにしており、お堅い人物であるブリジットの恋の対象を「マーク・ダーシー」という名前にし、コリン・ファースそっくりの男性として描写した。1996年の『ぼくのプレミアライフ』の撮影中にフィールディングははじめてファースに会い、協働を申し出た。この結果が1999年の続編にあたる小説『ブリジット・ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12か月』での数ページにわたるブリジット・ジョーンズとファースのインタビューである。ローマで実際にファースにインタビューを行い、フィールディングはブリジット・ジョーンズのようなモードに陥って架空のインタビューにあるようにダーシーの濡れたシャツに執着するようになってしまったという。ファースはこの場面の編集に参加し、批評家が「この続編の中で最も笑える場面のひとつ」と呼ぶインタビューの箇所ができた。これ以外でも、小説版では第1作にも続編にも、BBCの『高慢と偏見』に対する多数の言及がある。 アンドルー・デイヴィスは2001年と2004年のブリジット・ジョーンズ映画シリーズの脚本に共同参加しており、テレビ版でミスター・ビングリーを演じたクリスピン・ボナム=カーターとミセス・ハースとを演じたルーシー・ロビンソンが映画に端役で出演している。コリン・ファースはマーク・ダーシーの役を受け、このおかげでファースは『高慢と偏見』のキャラクターを滑稽なものとしてパロディ化して自分をそこから解放する機会を得ることができた。映画批評家のジェームズ・ベラーディネッリがのちに述べていることには、ファースは「(マーク・ダーシーという)この役を以前に演じた役柄と同じように演じ、ふたりのダーシーは本質的に同じであるということを明らかにした」。プロデューサーはジョーンズとファースのインタビューを2作目の映画に盛り込む方法は思いつかなかったが、ある日の撮影の後にファース自身としてのファースとブリジット・ジョーンズとしてのレネー・ゼルウィガーのパロディインタビューを撮影した。ブリジットのダーシーに対する執着を『ラブ・アクチュアリー』でのファースの湖の場面にまで広げたこの擬似インタビューは、DVDの特典として収録されている。
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