フランス軍の撤退とアフリカ諸国軍への引き継ぎ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/13 07:21 UTC 版)
「セルヴァル作戦」の記事における「フランス軍の撤退とアフリカ諸国軍への引き継ぎ」の解説
3月6日、オランド大統領は訪問先のワルシャワでの記者会見で、当初3月中に撤退することを予定していたが、撤退を延期し4月から開始すると発表する。その後はアフリカ周辺諸国軍に引き継ぐ方針であるとした。 3月8日、ル・ドリアン国防大臣はフランス軍の4月から数ヶ月かけて撤退させると訪問先のマリで語った。 3月28日、オランド大統領はインタビュー中にてマリに派遣したフランス軍について、7月時点で2,000人を上回ること無く、年末に1,000人規模になると明言する。 4月9日、フランス軍参謀本部は撤収第1陣となる約100人が前日の4月8日にキプロスのパフォスに到着したことを明らかにした。 4月10日、アフリカ主導マリ国際支援ミッションの一部であるブルキナファソ大隊の先遣隊(自動車化歩兵大隊第3中隊の約200人)がトンブクトゥに到着する。フランス軍第1統合戦闘群は同地において巡察任務に従事しており、ブルキナファソ軍到着に伴い、以降の巡察はフランス=マリ=ブルキナファソの協同で実施され、情報や各種行動などの申し送りを行う。4月22日にはマリ軍とブルキナファソ軍協同で巡察を実施する。ブルキナファソ軍が完全に到着すれば約600人の兵力が展開しトンブクトゥとその周辺地域の安全保障を担うことになる。 4月15日、派遣航空部隊の順次撤収が進み、マリに残留するフランス軍航空戦力はラファール戦闘機2機、ミラージュ2000D戦闘機3機およびC135空中給油機1機の合計6機に縮小される。また、幾つかの輸送機については指揮統制および情報収集の支援をマリ軍をはじめセネガル軍、チャド軍およびコートジボワール軍に対し援助するため活動を継続する。同日、チャド議会はマリ派遣軍約2,250人の段階的撤収を可決した。これまでにチャド将兵36人が犠牲となっている。 4月22日、空挺統合戦闘群の帰国ののち、第3統合戦闘群の第1陣はマリを出国する。将兵の多くは旅客機で移動し、約60台の装甲車などは首都バマコで本隊と分離されフランス本国へ回送する。4月中旬から開始された撤収作業は既に500人以上のフランス軍将兵がマリを出国している。
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