フランス王位請求とは? わかりやすく解説

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フランス王位請求

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/09 15:22 UTC 版)

エドワード3世 (イングランド王)」の記事における「フランス王位請求」の解説

フランスでは1314年フィリップ4世崩御し、その第一王子ルイルイ10世として即位したが、わずか2年崩御ルイの娘ジャンヌへの王位継承求める声もあったが、クレマンス王妃妊娠中であり男子生まれ可能性があったため、出産を待つ間ルイの弟フィリップ摂政就任その後クレマンス王妃男子ジャン1世儲けたものの、ジャン1世生後5日崩御したため、すでに権力を掌握していたフィリップジャンヌ擁立派を退けてフィリップ5世として即位した。しかしフィリップ5世1322年女子しか残さず崩御し前例から異論なく末弟シャルル4世即位1328年シャルル4世崩御した時、ジャンヌ王妃妊娠中だったのでその出産を待つ間、フィリップ4世の弟の子ヴァロワ伯(フランス語版フィリップ摂政就任した生まれたのは女子だったのでそのままヴァロワ伯がフィリップ6世としてフランス王即位しカペー朝からヴァロワ朝となった。 だがルイの娘ジャンヌへの王位継承求める声もあったように女子フランス王なれないというのは当時はまだ確立した慣例ではなかった。男子優先される慣例はあったものの、女子だと戦場に立つことができないという問題からそうなっていたに過ぎないとも言われる当時の社会通念男子しか認められないのはローマ皇帝神聖ローマ皇帝)とローマ教皇だけであった。そのためエドワード3世分家に過ぎないヴァロワ伯よりはフィリップ4世の娘イザベラの子である自分の方がフランス王位の正統継承者だと考えていた。 だがカペー朝断絶したこの1328年にはエドワード3世はまだ15歳少年王であり、母とモーティマー傀儡だった。対してヴァロワ伯は当時35歳貫禄あるフランス諸侯であり、摂政としてフランス政界君臨する人物だったため、フランス貴族こぞってヴァロワ伯の王位継承支持していた。エドワード3世フランス在住していない点でも不利であり、王位継承権者としてほぼ無視されていた。 フィリップ6世即位したとき、エドワード3世一度臣下の礼を取ることを拒否したが、後日しぶしぶ了承し1329年2月にフランス・アミアンへ赴いてアキテーヌ公としてフィリップ6世臣従の礼を行いフィリップ6世即位認める形となった。 しかしカペー朝国王違ってイングランド王室と血縁関係がないフィリップ6世スコットランド呼応してイングランド敵対姿勢取った。その極め付け1337年5月フィリップ6世アキテーヌ公領没収宣言しフランス軍ガスコーニュ侵攻させたことだった。これに対抗してエドワード3世同年10月7日に母イザベラの血を根拠フランス王位を請求し11月1日フィリップ6世に対して宣戦布告した実際にエドワード3世フランス王称号名乗りはじめたのは1340年1月26日からである。この年にフランス・フランドル伯領のヘントにおいて自分フランス王であることを宣言している。またこの年からイングランド王室紋章シールド四分して第1と第3クォーターフランス王紋章ユリの花(フルール・ド・リス)、第2と第4クォーター従来イングランドの3匹の歩くライオンの物にした。

※この「フランス王位請求」の解説は、「エドワード3世 (イングランド王)」の解説の一部です。
「フランス王位請求」を含む「エドワード3世 (イングランド王)」の記事については、「エドワード3世 (イングランド王)」の概要を参照ください。

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