ファシストによる採用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 14:26 UTC 版)
「ローマ式敬礼」の記事における「ファシストによる採用」の解説
詳細は「ナチス式敬礼」を参照 1914年、イタリアの民族主義者であるガブリエーレ・ダンヌンツィオが脚本した映画『カビリア』は、『ローマ建国史』をベースとし、古代ローマの敬礼としてこのジェスチャーを採用した。更にダンヌンツィオは1919年に未回収のイタリアの一部であるフィウーメの占領を指導した際に、このジェスチャーを新帝国の儀式として採用した。このジェスチャーはすぐにファシストのシンボルとして採用され、1923年にはムッソリーニ率いるイタリアのファシスト党に段階的に採用された。 1926年にはドイツのナチス党が強制的に採用し、1933年にはナチスが権力を握ったドイツ国家でも採用された(ナチス式敬礼)。 またイタリアやドイツなどの支援や影響を受けたフランコ体制下のスペインなど各国の集団でも使用された。 1935-36年の第二次エチオピア戦争で閲兵するムッソリーニに敬礼する兵士 1933年、ベルリンのルストガルテンでの集会でナチス式敬礼を行うヒトラーユーゲント 1933年、エストニアの反共組織のVaps運動のAndres Larka将軍による演説 1934年、スイスのモントルーでの国際ファシスト会議を描いたRobert Fuzierによる風刺画(黒シャツのイタリアのファシスト、フランスのファシスト、ドイツのナチ)。「私たち愛国者は国際会議を開き、労働者の国際主義に反対します!」 1935年、スペインのサラマンカで、フランコ軍によるヒホンの占領を祝うデモ 1935年、ブラジルの統合主義 1938年、ギリシャ議会前での首相イオアニス・メタクサスが率いるギリシャ国家青年組織メンバーによる敬礼 1940年9月、ルーマニアのブカレストでの鉄衛団のホリア・シマとメンバー 1940年11月、デンマークの市役所広場のリトルホーンブロワーでの国家社会主義デンマーク労働者党(DNSAP)の行進 1942年2月、クロアチアの議会でのアンテ・パヴェリッチ首相による敬礼。左下にはファスケスを持つ人の姿が見える。 1942年9月、ノルウェーのオスロのビスレット・スタディオンでのノルウェー国家社会主義党の第8回全国大会閉会式
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