ファシスト党の系譜(1946–1954)
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「イタリア社会運動」の記事における「ファシスト党の系譜(1946–1954)」の解説
イタリア社会運動は、イタリア社会共和国(Repubblica Sociale Italiana、RSI)の関係者や支持者が結成した組織である事は広く知られている。事実、党幹部はRSI政府で大臣補佐官を務めたジョルジョ・アルミランテ、ムッソリーニ政権で情報次官に就いていたアウグスト・ディ・マルサニッチェ、元ファシスト党員だったアルトゥーロ・ミケリーニといった具合に、一様にファシスト政権時代との関わりを持っていた。またロドルフォ・グラツィアーニやユニオ・ヴァレリオ・ボルゲーゼなどRSI軍側に付いた将官を顧問に据える事もあった。党員も支援団体も大多数がファシズム政権時代に好意的な勢力で占められ、MSIはMussolini sei immortale(ムッソリーニ統帥、貴方は不滅だ)のバクロニムだと噂された。 ファシスト政権と対立していた勢力による戦後イタリア政界は当然ながら彼らに脅威を覚え、議会は非合法の政治集団として政治参加に厳しい制約を課した。従って初期の彼らの国内活動は旧ファシスト党を模した制服で示威行動などを行う小政党に甘んじざるを得なかったが、それでも1948年の総選挙で辛うじて数議席を獲得している。国際面では汎ヨーロッパ主義の観点から政治連合「欧州の右翼」に参加した。
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