ピアッツァ
ピアッツァとは、イタリア語で広場のこと。初代モデルは1981年6月に発売した。このクルマは117クーペに代わって生まれてきたモデルで、スタイリングはイタリアのG.ジウジアーロが手がけた。
シャシーはFRのジェミニのものだが、ホイールベースはジェミニの2405mmに対してわずかに長い2440mmあった。エンジンは直4の2L・SOHC・120psと、同DOHC・135psの2種で、ミッションは5速MTと4速ATを選べた。スイッチを集中させたサテライト・スイッチが目新しかった。
なお、このクルマの発売に伴い、ヤナセから自社で扱いたい旨の申し入れがあり、いすゞ はそれに応じ、PAネロというヤナセ用バージョンをつくっていく。ブラックのボディカラーが特徴で、81年6月に最初のモデルがデビューした。
82年3、4月に4車種を追加発売。高級仕様のXES、走り追求のXG、若者向けのXJ-S、そしてベラという女性仕様車だった。6月には廉価版もラインアップ。
84年6月、ヤナセ仕様のネロも含めてターボエンジンを追加、180psのハイパワーが売り物たった。9月、ヘッドランプを角型4灯タイプに変更。バンパーもウレタンに変えた。10月には、標準車も同様の改良を施した。85年11月、イルムシャーバージョン追加。ネロにも同じモデルを設定した。2Lターボエンジンで、180psの性能は同じ。エアロパーツ、足まわりの強化、レカロ製シート、ハロゲンヘッドランプなどを特別装備したモデルだった。
87年2月、リヤシートをバケットタイプの2人掛けとして、定員4人になった。8月、テールランプの大型化をはかり、チルト式のサンルーフをオプション設定した。
88年6月、ハンドリングbyロータスを追加。リヤサスペンションは3リンクから5リンクに変わり、アームストロング製ダンパーやBBSアルミホイール+ポテンザRE71タイヤなどを装着していた。エンジンはSOHC・2Lターボで最高出力150psを誇った。
91年9月、フルモデルチェンジで2代目となった。実態はジェミニ・クーペと同じだったが、リヤクォーターピラーの処理は別で、正確にはいすゞ インパルス/ジオ・ストーム(GMチャンネル用)としてアメリカ向けにつくったモデルを国内用に仕立て直したもの。個性であるセミ・リトラクダブルのヘッドランプは引き継がれた。エンジンは1.8L・DOHC・16バルブ・NAの150psで、FFタイプとなった。サスペンションはロータス社のチューニング。ヤナセ用も同時にフルチェンジしたが、93年6月に生産を中止、2代でピアッツァアの名前は消えた。
ピアッツァ
ピアッツァ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/09/20 05:49 UTC 版)
ピアッツァ(Piazza)は、イタリア語で広場の意味。英語読みはピアザとなる。
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