バンダイナムコスポーツ Presents バムスポTVとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 百科事典 > バンダイナムコスポーツ Presents バムスポTVの意味・解説 

ナムコスポーツ

(バンダイナムコスポーツ Presents バムスポTV から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2017/12/26 03:56 UTC 版)

ナムコスポーツNAMCO SPORTS)は、1986年にナムコ(旧社、後のバンダイナムコゲームス。NBGI)から発売されたファミリーコンピュータ用野球ゲーム『プロ野球ファミリースタジアム』をはじめ、『ファミスタシリーズ』などNBGIのスポーツゲームソフトの作中で発行している架空スポーツ新聞である。通称(略称)は、「ナムスポ」(NAMSPO)。

元々ゲームソフト内での存在にすぎなかったが、NBGIが自社発行する広告(販促チラシ)や他社発行によるゲーム雑誌のコーナー記事など、様々な形で展開されている。

概要

ゲームソフトでのナムコスポーツ

元々は『ナムコットスポーツ』(NAMCOT SPORTS)という紙題だった。「ナムコット」(NAMCOT)は、当時ナムコの家庭用ゲームソフトを発売する際に使用していたブランド名である。ナムコットブランドが消滅する1995年より、ナムコスポーツに改題。

ファミスタシリーズ以外には、サッカーゲーム『Jリーグサッカー プライムゴールシリーズ』でも発行されていた。

PS版『ワールドスタジアムEX』など、一部の作品では『日刊ナムコスポーツ』(にっかんナムコスポーツ)の紙題が使われている他、ゲームアーツ発売のPC-88VA版及びFM TOWNS版(概要はゲームアーツ版を参照)では『ゲームアーツスポーツ』に取って代わられている。

誌面内容は元々、純粋に試合結果・チーム成績のみを告知するものであり、初代をはじめ勝ち抜き戦モードを導入した作品では次の試合から再開するためのパスワードも記載されていたが、やがて『スーパーファミスタ』から選手別の成績も記入されるようになり、PS版『ワールドスタジアムシリーズ』(ワースタシリーズ)では、自社ゲームのパロディ広告・記事も掲載されるようになった。

旧ナムコがNBGIとなった2006年以降、『プロ野球 ファミスタオンライン』では『ファミスタスポーツ』(FAMISTA SPORTS)、『プロ野球ファミスタDS』では『ファミスポ』(FAMISPO)の紙題で発行されており、従来の「ナムコット」「ナムコ」を冠した紙題は携帯電話アプリ版の『ファミスタモバイル』(ナムコットスポーツ)・『プロ野球 熱スタシリーズ』の「ファミスタモード」(ナムスポ)でしか見られなくなっている。

歴史

※家庭用ゲーム機(FCSFCN64PSGC)版ファミスタ・PS版ワースタシリーズ関連中心に記述する。

ゲーム雑誌でのナムコスポーツ

歴史・概要

創刊

1996年5月30日発売の『ファミ通PS』7月号(創刊号。当時は、アスキーから発行。2000年4月発売号より、エンターブレインに発行元を移行)より、数度の誌名リニューアルを経て、2009年6月30日発売の『ファミ通PSP+PS3』2009年8月号まで連載された旧ナムコ→NBGI関連情報コーナーである。基本的に同誌はPlayStation系(SCE製)ゲーム機専門誌であるため、同系ゲーム機向けの作品のみを紹介していた。

当初のタイトルは『月刊ナムコスポーツ』(げっかんナムコスポーツ)。1996年10月の月2回刊化を経て、掲載誌が『ファミ通PS2』に改題された2001年[1]の5月11・25日号で100回を迎えた(ただし、当時は回数表記が入っておらず、編集サイドは気づかずに『ゼノサーガ』を紹介していた[2])。2004年4月9日号で“さらばナムコスポーツ!”と銘打ち最終回を迎えたが、1号置いて、5月14日号に『復活のナムコスポーツ』(ふっかつのナムコスポーツ)として再開[2]。しばらくして元のタイトルに戻り、2006年3月31日号(通算210号)で200回を迎えた。

『バンダイナムコスポーツ』

2006年3月31日付でバンダイのコンピュータゲーム事業部署を吸収しバンダイナムコゲームスに改称後もナムコレーベルの作品のみを取り上げる内容は変えず、2007年6月号より掲載誌を『ファミ通PLAYSTATION+』へ改題して以降もしばらくこの状態は続いたが、その後『バンダイナムコスポーツ』(Bandai Namco Sports)に改称し、バンダイレーベルの作品も取り上げるようになった。また、それまで掲載していた欄外のミニ情報「はみだしナムコ」も「はみだしバムコ」に改題された(「バムコ」…バンダイナムコの略)。

バンダイナムコゲームスの略称は、公式上「NBG」「NBGI」の表記が使用されていたが、このナムスポ紙面上では「BNG」の略称を使用していた。

『バムスポTV』

2008年に掲載誌が『ファミ通PSP+PS3』に改題されて以降は、同じく『ファミ通PS』時代より連載していた『カプコンさんいらっしゃい』など他のメーカー情報コーナーとともに『LOVE&INSIDE…!』という連載ゾーンの一コーナーとして吸収(ただし、改題号の7月号は本コーナーのみ休載)。

この頃担当編集者だった阿部ヒロシが『週刊ファミ通』編集部へ異動した事に伴い休載も増えていたが[3]、同年12月号(235回)より東京ゲームショウへの取材を機に[3]バンダイナムコスポーツ Presents バムスポTV』(バンダイナムコスポーツプレゼンツ バムスポティーヴィー、Bandai Namco Sports Presents Bamspo TV)へ改題。改題以降は、掲載されているQRコードカメラ付き携帯電話対応)を通して、NBGI広報のベンジャミン田中によるゲームソフト関係者へのインタビュー動画配信サービスを行っていた。

2009年8月号をもって、同誌の季刊化に伴い、先述の連載ゾーンごと終了した。

連載記事

1997年2月7日号から1999年4月9日号までの間には、『ファミスタシリーズ』開発者のしましま〜が執筆する漫画『野球くん』が月1回の頻度で連載された[2]。また、同じく1998年頃には、ナムスポの発祥作品『プロ野球ファミリースタジアム』の開発者である、きっしいのグルメコラム『きっしいのラーメン紀行』も連載されていた[2]。2004年5月28日号から同年12月24日号までは、『テイルズ オブ シリーズ』のプロデューサーである吉積信によるコラム『吉積P大いに語る!』を連載していた[2]

1998年には不定期での連載企画も開始。5月1・15日号からは編集者側とナムコ宣伝チームによる『ゲーム対決シリーズ』が、7月10日号からはナムコゲームのルーツを探るという企画『ルーツを探るシリーズ』が掲載された[2]

歴代担当編集者

  • ハムスタ葛西
1号から67号[2]
  • 太田マコト
68号から113号[2]
  • 阿部ヒロシ(阿部浩士)
114号から『バンダイナムコスポーツ』時代途中頃まで担当(200号時点の担当[2])。

広告としてのナムコスポーツ

2002年から2007年にかけて、PlayStation 2用ソフトとして発売された『熱チュー!プロ野球』→『ベースボールライブ』プロ野球 熱スタ』シリーズでは、販促チラシとして『ナムコスポーツ』または『ナムスポ』が発行されたことがあった。

ウェブサイトとしてのナムコスポーツ

2002年には、ナムコ公式サイト内でスポーツゲーム情報ポータルサイトとして、当時のナムコスポーツゲームのイメージキャラクターであるバーチャルアイドルの名を冠した『吉乃ひとみのナムコスポーツ』(よしのひとみのナムコスポーツ)が開設された。同年発売のスポーツゲームの情報サイトが概ねリンクされたが、『ファミスタアドバンス』のサイトはリンクされなかった。

発行元の表示

1998年に発行された書籍『ナムコ公式ガイドブック ワールドスタジアム2』[4]紙面で掲載されたナムスポ号外では、「日刊ナムコ新聞社」となっており、先述ゲーム雑誌でのナムコスポーツは、ファミ通PS時代は「ファミ通PS編集部 ナムスポ課」、ファミ通PS2時代の頃に「(株)エンターブレイン ナムコスポーツ新聞社」へ改称され、『バンダイナムコスポーツ』に改題してからは「(株)エンターブレイン バンダイナムコスポーツ新聞社」と表記されていた。『熱チュー!』→『熱スタ』販促チラシの『ナムスポ』は、ソフト発売元の名前(ナムコ→バンダイナムコゲームス)が入っていた。

ナムスポ以外のナムコゲームにおける架空新聞

上記スポーツゲーム以外にも、同社から発売されたゲームソフトにおいて、架空の新聞が登場する場合がある。

日本の戦国時代を題材としたゲーム『独眼竜政宗』(戦争シミュレーションゲーム)『突撃!合戦スタジアム』(アクションゲーム)ではそれぞれ「ナムコット新聞」(ナムコットしんぶん)「合戦かわら版」(かっせんかわらばん)という戦況などを伝える新聞が発行。

ファミリーピンボール』ではバトルフリッパー・スポーツピンボールの両対戦モードで「namcot WEEKLY」という結果を告知する新聞が発行。

麻雀ゲームファミリーマージャンII 上海への道』の麻雀グランプリでは大会終了後に「夕刊ナムコット」を、レースゲームファミリーサーキット'91』では「夕刊ナムコ」(ゆうかんナムコ)をノービスクラスで総合優勝すると見ることができる。ただし、夕刊ナムコのメインで扱われているのはレースの事ではなくガイアンツ優勝(紙面から察するにリーグ優勝)の記事である。

脚注

  1. ^ 改題は1月12・26日合併号。
  2. ^ a b c d e f g h i 『ナムコスポーツ』200回より。
  3. ^ a b 『バムスポTV』235回より。
  4. ^ ワールドスタジアム2』の攻略本国立国会図書館の書誌情報

参考文献

  • 『ファミ通PS2』2006年3月31日号、P186-187掲載「ナムコスポーツ」第200号(200回)
上記雑誌「ナムコスポーツ」コーナーの歴史を、当時の誌面の縮小コピーとともに振り返る記事を掲載した。

外部リンク




英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「バンダイナムコスポーツ Presents バムスポTV」の関連用語

バンダイナムコスポーツ Presents バムスポTVのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



バンダイナムコスポーツ Presents バムスポTVのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのナムコスポーツ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS