バタビア沖海戦
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バタビア沖海戦（バタビアおきかいせん）は[2]、太平洋戦争中の1942年（昭和17年）2月28日深夜[3]から3月1日未明にかけて[4]、日本軍と連合軍との間で行われた海戦のこと[5][6]。 日本海軍艦隊とABDA連合艦隊の夜間砲雷撃戦[7]。
- ^ a b 日本水雷戦史、108-109頁
- ^ 勇躍インド洋作戦 1994, pp. 55–57バタビア沖海戦
- ^ 戦史叢書102巻、110頁「昭和17年(1942年)2月28日 バタビア沖海戦(～3月1日)」
- ^ 戦史叢書102巻、110頁「昭和17年(1942年)3月1日 バタビア沖海戦(3-475、26-418.461、35-443、80-197)」
- ^ a b c d 戦史叢書26巻、526頁「西部ジャワ方面部隊、敵を一掃」
- ^ #蘭印のお話コマ55(原本80頁)『「大本營發表」(昭和十七年三月一日午後五時)ジャバ海方面において、三月一日早朝までに判明せる戰果、左の如し。(一)スラバヤ方面海軍作戰部隊は、二月二十七日薄暮より二十八日未明までに、敵米英蘭聯合艦隊に属する巡洋艦三隻、驅逐艦六隻を撃沈、巡洋艦四隻を大破せり。「註」本海戰をスラバヤ沖海戰を呼稱す。/(二)バタビヤ方面海軍作戰部隊は、三月一日早朝、米大巡一隻、濠巡一隻を撃沈せり。「註」本海戰をバタビヤ沖海戰と呼稱す。/この兩海戰において、我が蘭印方面所在艦隊は、西南太平洋方面敵艦隊をおほむね殲滅し、なほ殘敵掃蕩中なり。』
- ^ #海戦の変貌コマ89(原本140頁)『バタビヤ・スラバヤ沖兩海戰 昭和十七年三月一日結構された我が陸海軍協同作戰に成るジャワ島上陸作戰こそ、開戰以來の大規模な作戰であつた。而もこの作戰行動開始以來、上陸成功までの我が海軍の『バタビヤ沖』『スラバヤ沖』兩海戰こそ、開戰以來最初の本格的空中、海上、水中三方面よりする大海戰であつたといへる。
即ち米英蘭豪の聯合艦隊に對して、我が巡洋艦戰隊と、これに策應する水雷戰隊の晝間砲戰、更にその夜間砲雷撃戰、これに米潜水艦の肉薄戰、航空部隊の連續的猛攻、正に近代的立體海戰を展開し、敵艦隊主力米甲巡ヒューストン、英甲巡エクゼターをはじめ敵艦艇撃沈總計廿三隻といふ大戰果をあげ、敵の聯合勢力を全滅せしめ、而も陸軍大部隊の輸送護衛の任務を完遂し、ジャワ島攻略成功の端緒を拓した功績こそ、世界海戰史上特筆大書さるべきものである。』 - ^ 日本水雷戦史、113-114頁「味方の魚雷が命中」
- ^ a b 戦史叢書35巻、441-442頁「東、西ジャワ同時上陸」
- ^ a b 戦史叢書80巻、196頁「ジャワ島の攻略/攻略日程の延期」
- ^ #ニミッツの太平洋海戦史39頁
- ^ 戦史叢書80巻、196-197頁「スラバヤ沖海戦」
- ^ a b c 戦史叢書26巻、417-418頁「作戦経過の概要」
- ^ a b 戦史叢書35巻、443頁
- ^ 高松宮日記4巻156頁『三、成果』
- ^ 戦史叢書80巻、197頁「バタビア沖海戦」
- ^ #海軍作戦史大東亜戦争第一年コマ66(原本120頁)『翌日、我が護衛部隊は更に敵の驅逐艦を發見してこれも撃沈した。』
- ^ 大和反転の真相 2018, pp. 72–75ジャワ上陸作戦で魚雷誤射？
- ^ 勇躍インド洋作戦 1994, p. 57今村司令官の漂流秘話
- ^ 戦史叢書102巻、109頁「昭和17年(1942年)2月27日 スラバヤ沖海戦(米英蘭連合艦隊と上陸掩護艦隊との交戦)」
- ^ a b 戦史叢書3巻、472-474頁「スラバヤ沖海戦、東部ジャワも一日延期」
- ^ a b c #太平洋の試練(下)44-45頁
- ^ ヒューストンはジャワ沖海戦などにより損傷状態であり、第3砲塔は既に使用不能だった。
- ^ #連合国艦隊壊滅すp.246
- ^ a b c #太平洋の試練(下)46頁
- ^ a b c 日本水雷戦史、114-115頁「エベルトセン撃沈」
- ^ #連合国艦隊壊滅すp.252
- ^ a b c d 戦史叢書3巻、455-457頁「進航開始、上陸日を二日延期」
- ^ 戦史叢書102巻、108頁「昭和17年(1942年)2月18日、第16軍主力乗船の船団、カムラン湾を出発」
- ^ a b 日本軽巡戦史、135-136頁「西部ジャワ上陸作戦の由良」
- ^ 戦史叢書3巻、458頁
- ^ a b c 戦史叢書3巻、467頁
- ^ 戦史叢書3巻、418頁「挿図第39、バリー島攻略戦時の状況」
- ^ a b 戦史叢書3巻、416-419頁
- ^ a b 戦史叢書3巻、462頁「挿図第45、二月二十日～二十三日の状況」
- ^ 戦史叢書80巻、192-193頁「バリ島攻略とバリ島沖海戦」
- ^ a b c 戦史叢書3巻、459頁
- ^ 軍艦鳥海航海記 2018, p. 91(昭和17年2月19日項)1650サンジャック入泊
- ^ 軍艦鳥海航海記 2018, p. 95(昭和17年2月25日)0800サンジャック発 昭南港に向かう
- ^ a b c 戦史叢書3巻、488-489頁「上陸、軍司令部の乗船被雷/海戦、被雷」
- ^ a b c d 戦史叢書3巻、471-472頁「連合軍艦隊出現、西部ジャワさらに一日延期」
- ^ a b #太平洋戦争の提督たち85-88頁『バダビヤ沖の栗田提督』
- ^ 軍艦鳥海航海記 2018, pp. 96–97(昭和17年2月27日項)シンガポール入港式 鳥海、川内、20駆、その他
- ^ #完本太平洋戦争下444頁
- ^ 戦史叢書3巻、481-484頁「東海林支隊の作戦計画」
- ^ a b 戦史叢書3巻、527-529頁「東海林支隊の作戦」
- ^ 日本空母戦史、160-161頁「竜驤」
- ^ 戦史叢書3巻、470頁
- ^ 戦史叢書3巻、477頁「挿図第46、二月二十六日～二八日」
- ^ a b c d e 戦史叢書3巻、474-475頁「西部ジャワ方面」
- ^ a b 日本水雷戦史、110-111頁「バタビア沖海戦」
- ^ 海軍兵科将校106-107頁
- ^ 日本空母戦史、157頁
- ^ a b 戦史叢書3巻、495-497頁「一日における那須支隊」
- ^ a b c 戦史叢書3巻、498-499頁「一日における福島支隊」
- ^ a b 戦史叢書26巻、482頁「四.バダビア沖の海戦(二月二十八日〜三月一日)」
- ^ 海軍兵科将校110頁
- ^ 第5駆逐隊所属の駆逐艦松風は、第四航空戦隊の龍驤護衛のため不参加。第五水雷戦隊戦闘詳報『二月二十八日〇一二〇松風分離「カリマタ」海峡ニ引返シ4sfノ護衛ニ從事』
- ^ 第19駆逐隊の浦波と磯波は第七戦隊第1小隊（熊野、鈴谷）護衛のため不在、第19駆逐隊の綾波は重巡鳥海直衛のため不在。
- ^ 戦史叢書3巻、490頁「挿図、敵艦現出直後の態勢と敵艦の行動」
- ^ a b c d e f g 戦史叢書26巻、付図第七(その一)「バタビア沖海戦合戦図(昭和十七年三月一日)第一次合戦0009〜0100/第二次合戦0100〜0116」
- ^ a b c #連合国艦隊壊滅すp.248
- ^ a b c 戦史叢書26巻、483頁「第一次合戦(自〇〇〇九至〇一〇〇)」
- ^ a b c d e f g h 戦史叢書26巻、484-485頁
- ^ a b c #佐藤 艦長(文庫)275-278頁『バタビア沖海戦に参加』
- ^ a b c d e f g 戦史叢書26巻、485頁「第二次合戦(自〇一〇〇至〇一一六)」
- ^ a b 戦史叢書26巻、488-489頁「三隈艦長崎山釈夫大佐の報告」
- ^ a b c d e f g h i j k 戦史叢書26巻、486-487頁「第三次合戦(自〇一一六至〇一三二)」
- ^ a b c d e 戦史叢書26巻、付図第七(その二)「バタビア沖海戦合戦図(昭和十七年三月一日)第三次合戦0116〜0132/第四次合戦0132〜0206」
- ^ a b #佐藤 艦長(文庫)279-280頁『魚雷命中記録はウソ』
- ^ 海軍兵科将校、112頁「バタビア沖海戦合戦図」
- ^ a b 高松宮日記4巻145頁『(ジャバ)○「三隈」(略)「敷波」至近弾ニヨリ推進器故障。三戦速以上?《ジャバ沖》俘虜ノ言ニ依レバ他ノ一隻ハ「パース」ナリ』
- ^ a b c d 戦史叢書26巻、487頁「第四次合戦(自〇一三八至〇二〇六)」
- ^ a b c 日本水雷戦史、112-113頁
- ^ a b #連合国艦隊壊滅すp.249
- ^ a b c d #太平洋の試練(下)47頁
- ^ a b c #連合国艦隊壊滅すp.250
- ^ #連合軍艦艇撃沈す114頁
- ^ a b 高松宮日記4巻148頁『○第三護衛隊(五二=一-〇八〇〇)』
- ^ #海軍駆逐隊、平成27、173-174頁「敵砲火を吸収したオトリ役」
- ^ a b c d e 戦史叢書26巻、489頁「陸軍輸送船及び第二号掃海艇の被害」
- ^ 高松宮日記4巻、149頁「第一掃海隊(六三=一-一〇〇〇)三月一日〇一三五「バンタム」湾戦闘中、第二掃海艇「タクハン」島115°爆沈ニヨル戦死認定、准士官一、下士官兵三四(?)。重傷、兵一」
- ^ a b c 戦史叢書3巻、490-491頁
- ^ a b c 日本空母戦史、158-159頁
- ^ 高松宮日記4巻、154頁「第十六軍ノ司令官乗船沈没ノトキニハ軍司令官モ重油ノ海中ニ廿分位オヨガサレタ由、車輌兵器ノ沈メシモノ多ク、二次輸送ヲ繰リ上ゲ度トノ報告アリ。」
- ^ 高松宮日記4巻、152頁「○第十六軍(三月一日)」
- ^ a b 戦史叢書3巻、492-493頁「一日における第十六軍の作戦指導」
- ^ a b #目撃者昭和史7巻、115-116頁「軍司令官海を泳ぐ」
- ^ #海軍作戦史大東亜戦争第一年コマ66(原本120頁)『そしてヒユーストンにもまた火焔、爆發、沈没の最後がきた。パースの撃沈よりは一時間程遅れてゐた。敵も此の一戰は死物狂ひで戰つた。パース、ヒユーストンの外にも魚雷艇を繰り出して、我が輸送船團の中には少し傷つくものがあつた。』
- ^ 日本水雷戦史の114頁で「日本空母戦史158頁の記述は訂正する」と記載。
- ^ #連合軍艦艇撃沈す110-112頁『「吹雪」の魚雷、味方に命中』
- ^ 大和反転の真相 2018, p. 76.
- ^ 『「バタビヤ沖」海戦戦闘詳報』p.59
- ^ 「昭和18年1月27日(水)海軍公報(部内限定)第4301号 pp.13-14」 アジア歴史資料センター Ref.C12070429400 『○感状 蘭印部隊 第三護衛隊 第七戰隊第二小隊及敷波 昭和十七年二月爪哇攻略作戰ニ際シ第十六軍主力ノ乗船セル船團ヲ上陸點爪哇島西部地區ニ護衛スルニ當リ各部隊ハ周到ナル計畫ト緊密適切ナル協同ノ下ニ屡來襲スル敵潜水艦飛行機ヲ撃攘シ特ニ三月一日未明船團泊地進入直後之ヲ奇襲セントシテ侵入シ來レル米豪巡洋艦二隻及驅逐艦二隻ヲ發見スルヤ各隊協力善戰奮闘シ遂ニ敵ヲ殲滅シテ克ク護衛ノ任ヲ全ウセルハ其ノ功績顕著ナリト認ム 仍テ茲ニ感状ヲ授與ス 昭和十七年十二月八日 聯合艦隊司令長官 山本五十六』
- ^ #重巡最上出撃せよ273-274頁
- ^ 海軍兵科将校113-117頁『砲術長の腕前』
- ^ 海軍兵科将校119頁『エバートセン砲弾命中個所』
- ^ 海軍兵科将校116頁(12駆は前年末に東雲を喪失したが、沈没原因を機雷と判断していた)
- ^ a b c 海軍兵科将校117-122頁『臨検隊の報告』
- ^ a b 戦史叢書26巻、528頁
- ^ a b 戦史叢書35巻、444-445頁「ジャワ全島の攻略」
- ^ 戦史叢書80巻、197頁「ジャワ島南方海面機動作戦」
- ^ #朝日、展望二コマ37(原本62-63頁)『右兩海戰の綜合戰果が同月三日大本營から次のごとく發表された。蘭印方面所在帝國海軍作戰部隊は二月二十七日ヨリ三月一日にいたるスラバヤ沖、バタビヤ沖兩海戰において同方面敵艦隊を撃滅せり、その戰果左の通り (一)撃沈せる敵艦隊主力ヒユーストン米甲巡(九,〇五〇トン) エクゼター英甲巡(八,三九〇トン) パース型乙巡(六八九〇トン) ホバート濠乙巡(六,九八〇トン轟沈) デ・ロイテル蘭乙巡(六,四五〇トン) ジャバ蘭乙巡(六,六七〇トン)/(二)その他撃沈せるもの―潜水艦七隻、驅逐艦八隻(うち二隻大損傷擱座)砲艦一隻、掃海艇一隻 本海戰においてわが方掃海艇一隻沈没、驅逐艦一隻小破せり』
- ^ 戦史叢書102巻、111頁「昭和17年(1942年)3月9日 第16軍、バンドン占領/蘭イ印軍全面降伏」
- ^ 戦史叢書80巻、197頁「ジャワ島占領」
- ^ #朝日、展望二コマ17(原本22-23頁)『三方面からジャバを攻略』
- ^ #松井 pp.110-111
- ^ #郵船戦時上 p.462
- ^ #郵船100年史 p.167
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