ハーフバック【halfback】
ハーフバック
(ハーフバックス から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/10/02 15:56 UTC 版)
ハーフバック (half back、略称HB) は、スポーツのポジション用語。中衛、ハーフ。
ラグビー、アメリカン・フットボール、ホッケー、サッカーなどの競技で、バックスの選手のうち、もともとはフルバックよりも前方に位置していた選手のこと(しかしアメリカン・フットボールの場合、現在は必ずしもそうとは言えない)。「フィールドの中央に位置するバックス」ということで、そう名づけられた。
- ラグビーユニオンのポジションの一つ。フォワードとバックスのつなぎ役。スクラムハーフとスタンドオフ (フライハーフとも呼ぶ)をあわせて、「ハーフバック団」と呼ぶ。
- アメリカンフットボールのポジションの一つ。オフェンスチームのランニングバックの一種。クォーターバックの後方に位置する。
- サッカーのポジションの一つ。サッカーでは現在、このポジションの選手はミッドフィールダーと呼ばれるが、今でも「ハーフ」と呼ぶことがあるのはハーフバックと呼ばれていた頃の名残である。
ハーフバックス(ハーフ団)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/01 09:57 UTC 版)
「ラグビーユニオンのポジション」の記事における「ハーフバックス(ハーフ団)」の解説
スクラムハーフ(9番)とスタンドオフ(フライハーフ、10番)は、ポジションを8分割したとき4/8列目と5/8列目(の前側)に来るため、合わせて「ハーフバックス」と呼ばれる。国によってはスタンドオフ(10番)を「ファイブエイス (five-eighth)」と分けて呼び、スクラムハーフ(9番)のみを「ハーフバック」と呼ぶこともある。 9番 スクラムハーフ (SH) 名前の由来は、スクラムと連携するハーフというところから。スクラムやモール、ラックに参加はしないが、そばにいて、かき出されたボールを持ってバックス陣にパスをすることを主とする役回りである。スタンドオフと同様に攻撃の起点となることから、フランスのラグビー哲学ではスクラムハーフが司令塔であるとされている。 地面にあるボールを拾い上げつつパスする(ダイビングパス等)という動作が特に多く、体が小さい選手が務めることが多い。密集地からの最初のパスを出すので、敏捷さと高度なパススキル、瞬間的な判断力、常に密集地に素早く駆けつけることができる持久力、体が小さいことを武器として大男たちの密集地のサイドを突破できるような俊敏性とステップワーク技術が要求される。 守備の際は相手スクラムハーフをマークし、密集地からパスが出たことを味方に伝えたり、相手FW陣のスクラムサイドの突破を防ぐことが要求される。体躯の大小にかかわりなく9人目のFWとして大男の突破を防がなくてはならないことから、強靭なメンタリティとフィジカルが求められる。 10番 スタンドオフ (SO) (フライハーフ (FH)) 語源は、スクラムから“離れた”(=スタンドオフ)ハーフというところから。イギリスではその後、このポジションのことを「フライハーフ」 (flyhalf) と呼ぶようになったので、日本やアメリカなどで使われる「スタンドオフ」という言葉は、今ではあまり使われない。国際的にもフライハーフと呼ばれることが多い。これ以外にも、国によっては「ファースト・ファイブエイス」 (first five-eighth)、「ファースト・ファイブ」 (first five)、「アウトサイド・ハーフ」 (outside half) などという呼び方がある。 スクラムやモール、ラックなどの密集からボールが出てきたときに最初にボールを受け取る役回りであり、受け取る瞬間はノーマークであるため、パス、パント、突破と様々なプレーを選択でき、そのプレーが攻撃の基点になることから、一般的に、司令塔と言われているポジションである。ボールハンドリング、パススキル、キック、ステップワークなど多種多様かつ正確巧緻な技術、瞬時の状況判断力、試合の流れを読む冷静さ、長い距離を走るスピードよりも短い距離でトップスピードに到達する俊敏性が求められる。 スクラムやモールには参加せず、守備時においては、相手のスタンドオフをマークし、プレッシャーをかけることで相手のミスの誘発やプレーを遅らせる役目を担う。
※この「ハーフバックス(ハーフ団)」の解説は、「ラグビーユニオンのポジション」の解説の一部です。
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