ノイハウス揚水所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/18 07:53 UTC 版)
「ノイハウス (オーステ)」の記事における「ノイハウス揚水所」の解説
ノイハウス揚水所は1936年に建設され、約13,000 ha の地域の排水を行っていた。このうち約 5,000 ha がアウエ川に、約 7,900 ha がノイハウス=ビュルカウアー運河に排水されていた。 現在の2つのポンプは、併せて毎秒7,000リットルの排水能力を有しており、その 2/3 がメインポンプによるものである。これは、オーステ川下流域保全連合 (UHV) の地域内で最大のポンプである。稼働時間40年を越えたポンプの不十分な技術的状態は長らく知られていたが、120万ユーロにのぼる改修費用は会員の負担だけでは賄えないため、保全連合は2005年からニーダーザクセン州の洪水防止プログラムから資金を受けられるよう努めてきた。その緊急性にもかかわらず、2005年および2006年の申請は州の承認を得られなかった。そうこうするうち、2007年にメインポンプに大きな機械的損傷が生じ、もはや経済的観点から主張することが許されないほど緊急性がさらに増した。それにもかかわらず、2007年の承認はまたもや留保された。 残ったサブポンプをサポートするために、システムが完全に修復されるまで、毎秒1,100リットルの能力を持つ移動式ポンプ2基が設置された。極端な悪天候時にはこの能力では不十分であるため、緊急時にはさらなる移動式ポンプを使用する。これらは一部別系統となっており、すぐに実使用が可能となる。 施設全体の根本的な改修は、方法とポンプの選定が承認された後少なくとも15ヶ月を必要とする。これは、毎秒 4,500リットルの処理能力を持つ2つの新しいポンプの納入に必要な期間が長いためである。根本的な改修には、同じく老朽化した開閉制御装置や送電装置の刷新が含まれる。 メインポンプの故障により、オーステ川の水位が上がった際にフライフルート水門により排水することは不可能になった。このため大雨が降った場合、アウエ川や特に運河の水位が急速に上昇する可能性がある。こうした危険を回避するために、ポンプ場前のアウエ川は、ポンプの前に十分な貯水スペースを確保するために常に自然水位より 30 cm 低くなるよう汲み上げられている。 アウエ川やノイハウス=ビュルカウアー運河の水を利用して、港に堆積物が溜まらないようにする試みが行われているが、完全に成功しているわけではない。その原因は、エルベ川およびその水系に属すオーステ川とその支流のティーデフーベにおける流れが、最後の浚渫以降変化し、堆積が起こることにある。
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