ノイマイヤー版
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「大地の歌 (バレエ)」の記事における「ノイマイヤー版」の解説
ジョン・ノイマイヤーは、振付家として活動する中で、マーラーの音楽に振り付けることへの興味を抱き続けていた。そして2015年、72歳のときにパリ・オペラ座バレエのために『大地の歌』を振り付けることになった。美術・衣装・照明はノイマイヤー自身がデザインし、2015年2月24日にパリ・オペラ座バレエの本拠地であるガルニエ宮で初演が行われた。指揮者はパトリック・ランゲ、歌手はテノールのブルクハルト・フリッツ、バリトンのパウル・アルミン・エーデルマンであった。上演時のタイトルは仏語訳の Le Chant de la Terre で、同団のエトワールとプルミエ・ダンスール、そしてコール・ド・バレエにより演じられた。マクミラン版と同様に男性2人と女性が演者を引っ張るが、アクションは女性ではなく男性2人が引っ張る構成となっていた。マチュー・ガニオが強く、しかし憂鬱な男を演じ、カール・パケットがその影武者、レティシア・プジョルが女を演じた。しかし上演は必ずしも成功したとはいえず、振付が中国詩を基にした歌をあまりに文字通りに解釈し過ぎていると批判された他、ダンサーにも技術面で不足があり失敗が見られた。賞賛を勝ち得たのは、終曲「告別」でガニオとプジョルが見せた感動的なパフォーマンスだけであった。
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