ネヘミヤの事績
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/08 17:56 UTC 版)
ネヘミヤ記では、破壊されたエルサレムの城壁の修復に関する事柄がメインのひとつとなっている。修復の際、エルサレムやその周辺に領土を持つサマリヤ人などから妨害されるが、武器を持たせて警戒させた。また、ペルシャ王に背き王になるつもりだと言う噂を立てようとする脅迫にも怯まずに完成させた。城壁の完成によって町の安全性が高まると、エルサレムの住民を増やしエルサレムの町を治めさせた。「民のつかさたちはエルサレムに住み、その他の民はくじを引いて、十人のうちからひとりずつを、聖都エルサレムに来て住ませ、九人を他の町々に住ませた」(ネヘミヤ記11:1)。 そして、神殿への奉仕や務めについて定め、これを守らせた「すなわちイスラエルの人々およびレビの子孫は穀物、ぶどう酒、および油の供え物を携えて行って、聖所の器物および勤めをする祭司、門衛、歌うたう者たちのいるへやにこれを納めなければならない。こうしてわれわれは、われわれの神の宮をなおざりにしない」(ネヘミヤ記10:39)。 また、安息日の取り引きを中止させた。「そこで安息日の前に、エルサレムのもろもろの門が暗くなり始めた時、わたしは命じてそのとびらを閉じさせ、安息日が終るまでこれを開いてはならないと命じ、わたしのしもべ数人を門に置いて、安息日に荷を携え入れさせないようにした」(ネヘミヤ記13:19)。 さらに、異邦人との結婚を禁じた。「そのころまた、わたしはアシドド、アンモン、モアブの女をめとったユダヤ人を見た。彼らの子供の半分はアシドドの言葉を語って、ユダヤの言葉を語ることができず、おのおのその母親の出た民の言葉を語った。わたしは彼らを責め、またののしり、そのうちの数人を撃って、その毛を抜き、神の名をさして誓わせて言った、「あなたがたは彼らのむすこに自分の娘を与えてはならない。またあなたがたのむすこ、またはあなたがた自身のために彼らの娘をめとってはならない」(ネヘミヤ記13:23-25)。上記の続きで、大祭司エリアシブの子ヨイアダ(ヨヤダ)のひとりの子がホロン人サンバラト(サマリアの総督)の娘を嫁に取っていたため追放した(ネヘミヤ記13:28)。 など、ネヘミヤは厳しく様々な問題に取り組み、宗教上の改革や社会の改革を行ったとされる。
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