ニュータイプとは
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/17 23:10 UTC 版)
宇宙世紀を世界観とするガンダム作品におけるニュータイプとは、「ジオニズム」を提唱した思想家ジオン・ズム・ダイクンによって初めて出現が予言された、宇宙に適応進化した新人類を指す。ダイクンは演説で、宇宙という新しい環境が人に新たな変革を要求する時、猿から人への変革を第一の人類のルネッサンス、封建から中世の文明を得た人類を第二の人類のルネッサンス、宇宙を得た新しい人(ニュータイプ)が第三のルネッサンスであると位置付けた。また、ニュータイプはより広大な時空をも一つの認識域の中に捉える事で、一つ一つの事々へのより深い洞察力とより優しさを持った人であると定義した。 しかし、ザビ家がダイクンを暗殺後、ジオン共和国は彼等に乗っ取られてしまい、ニュータイプの概念も歪められてしまった。ザビ家が地球連邦政府に宣戦布告して勃発した一年戦争では、戦場で目覚ましい戦果を上げたアムロ・レイ、シャリア・ブル、ララァ・スン、シャア・アズナブルらニュータイプが初めて観測され、ニュータイプは現実の存在となった。しかしその能力が戦時下で発現した結果、ダイクンが考えた「宇宙という過酷な環境で認識能力を拡大し慈愛に満ちた精神を得た人類」とは縁遠い、戦争の道具として利用される事となった。 『機動戦士ガンダム』の続編『機動戦士Zガンダム』の小説『第四部 ザビ家再臨』では、ニュータイプとは本来、人が宇宙をも生活圏に取り入れた時にその拡大した空域を正確に認識にする力を持った人々であるとされている。ニュータイプは地球以外の空間を理解、把握し、かつ実際の生活に必要な通信と理解の手段を持ち得る生物であり、現在の高等生物という以上の、ハイパー・サピエンスと言える人々なのである。
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