ドラゴンレディとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > ドラゴンレディの意味・解説 

ドラゴン・レディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/09/28 09:06 UTC 版)

ドラゴン・レディ (英語: Dragon Lady) は、南アジア人および東アジア人のステレオタイプ。強く、狡猾、傲慢、そして神秘的な女性を表す[1]。この言葉は中国ではなく西洋で使われ始めた。女優アンナ・メイ・ウォンが演じた役柄から着想を得て[2]コミック・ストリップの『Terry and the Pirates 』に登場する悪役の女性を表す言葉として使用されるようになった[1][2]。パワフルなアジア系民族の女性や多くのアジア人映画女優に対して使用されている。このステレオタイプは社会文学で広く使用されている。1930年代にこの言葉が使用されるようになる前に存在していた人に対しても使用されることがある。また、パワフルだが短気な女性に対する侮蔑の意味でも使用される。


  1. ^ a b Herbst, Philip (1997). The color of words: An encyclopaedic dictionary of ethnic bias in the United States. Intercultural Press. p. 72. ISBN 978-1-877864-97-1 
  2. ^ a b c Prasso, Sheridan (2006). “Hollywood, Burbank, and the Resulting Imaginings”. The Asian Mystique: Dragon Ladies, Geisha Girls, and Our Fantasies of the Exotic Orient (Illustrated ed.). PublicAffairs. pp. 77–83. ISBN 978-1-58648-394-4 
  3. ^ John Simpson and Edmund Weiner, ed. (1989). "dragon, dragoness". Oxford English Dictionary (Second ed.). Oxford University Press. ISBN 0-19-861186-2
  4. ^ a b Harvey, Robert C. (1995). Annotated Index to Milton Caniff's Terry and the Pirates. ASIN: B0006PF3SS 
  5. ^ "Escape Artist", Time, Monday, January 13, 1947.
  6. ^ Lilius, Aleko E. (1991). I Sailed with Chinese Pirates. Hong Kong: Oxford University Press. ISBN 0-19-585297-4 
  7. ^ Bok (pseudonym) (1932). Vampires of the China Coast. London: Herbert Jenkins 
  8. ^ Harvey, R. C. (2007). Meanwhile...: A Biography of Milton Caniff, Creator of Terry and the Pirates and Steve Canyon. Seattle: Fantagraphics Books. p. 213. ISBN 978-1-56097-782-7 
  9. ^ Seagrave, Sterling (1992). Dragon Lady: The Life and Legend of the Last Empress of China. New York: Vintage Books. ISBN 0-679-73369-8 
  10. ^ Hodges, G. R. G. (2004). Anna May Wong: From Laundryman's Daughter to Hollywood Legend. New York: Palgrave Macmillan. ISBN 978-0-312-29319-2 
  11. ^ For example, the review of Daughter of the Dragon" in The New York Times, August 22, 1931.
  12. ^ Bigelow, Poultney. "A New View of the Empress Dowager of China; Tsu Hsi, the Little Woman Who Rules the Celestial Empire and its Three Hundred Millions of People". The New York Times. June 26, 1904.


「ドラゴン・レディ」の続きの解説一覧

ドラゴン・レディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 02:22 UTC 版)

マダム・ヌー」の記事における「ドラゴン・レディ」の解説

1963年カトリック教徒優遇政策仏教徒対す弾圧推し進めたジエム政権抗議して首都サイゴン市内焼身自殺完遂し僧侶ティック・クアン・ドック行動を、「あんなのは単なる人間バーベキューよ」「僧侶一人バーベキューになったから何だって云うの」「西欧化抗議するのにアメリカ製ガソリンを使うなんて矛盾してるわ」などと、英語でアメリカ合衆国のテレビインタビュー上で大放言をした。 マダム・ヌーのこの不見識な発言は、世界中メディアで報道され、とてつもない大顰蹙を買い、直後謝罪したものの、世間黙っておらず、当時南ベトナム事実上宗主国である、アメリカ合衆国大統領ジョン・F・ケネディもこれに激怒し、これは1963年11月軍事クーデター一因になったと言われている。このような発言連発したことと、実力者である夫の威を借りて強権的態度取り続けたことから、欧米メディアからドラゴン・レディという渾名つけられた。

※この「ドラゴン・レディ」の解説は、「マダム・ヌー」の解説の一部です。
「ドラゴン・レディ」を含む「マダム・ヌー」の記事については、「マダム・ヌー」の概要を参照ください。


ドラゴン・レディ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/12 22:51 UTC 版)

アメリカ合衆国における東アジア人のステレオタイプ」の記事における「ドラゴン・レディ」の解説

「ドラゴン・レディ」も参照 東アジア女性攻撃的性的日和見主義金目当て女の武器を使うと描かれることもある。西部劇映画文学このような狡猾な「ドラゴン・レディ」としての東アジア女性が度々描かれている。ドラゴン・レディは「芙蓉娘」、「チャイナ・ドール」、「ゲイシャ・ガール」、戦争花嫁などの控えめステレオタイプイメージとは一線を画している。 近現代、ドラゴン・レディのステレオタイプコメディ・ドラマアリー my Love』(1997年-2002年)でルーシー・リュー演じるリン・ウーによって描かれた。リン冷淡残忍な中国語を話す中国系アメリカ人弁護士であり、アメリカで知られていない快楽知識持っている当時、この役がテレビ登場する唯一の主要な東アジア女性役で、このステレオタイプ抗議する者は誰もいなかった。そのためリン・ウーの描き方学術的注目浴びたワイオミング大学アジア系アメリカ教授ダレル・ハマモトはカリフォルニア大学デービス校にてリンについてソファリラックスしながら平凡で無気力な日常から一時的に逃れるため、白人男性作り上げたネオ・オリエンタリストの自己満足的なファンタジー」としつつ、「東アジア系アメリカ人女性簡単な女ではないと白人主義アメリカに力強いメッセージ送った」と語った近年ルーシー・リューはリン・ウー役を演じたことによってこのステレオタイプ広めたとして非難されている。

※この「ドラゴン・レディ」の解説は、「アメリカ合衆国における東アジア人のステレオタイプ」の解説の一部です。
「ドラゴン・レディ」を含む「アメリカ合衆国における東アジア人のステレオタイプ」の記事については、「アメリカ合衆国における東アジア人のステレオタイプ」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ドラゴンレディ」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ドラゴンレディ」の関連用語

ドラゴンレディのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ドラゴンレディのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのドラゴン・レディ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのマダム・ヌー (改訂履歴)、アメリカ合衆国における東アジア人のステレオタイプ (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS