トリクルダウン
トリクルダウン理論
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トリクルダウン理論(トリクルダウンりろん、英: trickle-down effect)とは、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富がこぼれ落ち、経済全体が良くなる」とする経済理論である。18世紀の初頭に英国の精神科医であるマンデヴィルによって初めてこのような考え方が示され、その後の古典派経済学に影響を与えた[1]。均霑理論(きんてんりろん)とも訳される[2]。
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- ^ いいとこ取り野党」がなぜ現れないのか / 『日本経済はなぜ浮上しないのか』著者・片岡剛士氏インタビュー SYNODOS シノドス、2014年12月8日
- ^ 田中秀臣編著 『日本経済は復活するか』 藤原書店、2013年、97頁。
- ^ 日銀法改正でアベノミクス再起動 若田部昌澄・早大教授 朝日新聞デジタル、2015年2月5日
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- ^ a b 「トリクルダウンあり得ない」竹中氏が手のひら返しのア然 日刊ゲンダイ、2016年1月4日
- ^ a b “中堅造船会社の没落で海洋赤字も過去最大…揺れる「海洋コリア」”. 中央日報. 2018年6月6日閲覧。
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- ^ “韓経:<韓国地方経済を襲った大企業発不況>「仕事なく午後には機械停止」(2)”. 中央日報. 2018年6月6日閲覧。
- 1 トリクルダウン理論とは
- 2 トリクルダウン理論の概要
- 3 脚注
- トリクルダウン理論のページへのリンク