トリクルダウン理論とは? わかりやすく解説

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トリクルダウン理論

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/04/18 08:04 UTC 版)

トリクルダウン理論(トリクルダウンりろん、: trickle-down effect)とは、「富める者が富めば、貧しい者にも自然に富がこぼれ落ち、経済全体が良くなる」とする経済理論である。18世紀の初頭に英国精神科医であるマンデヴィルによって初めてこのような考え方が示され、その後の古典派経済学に影響を与えた[1]均霑理論(きんてんりろん)とも訳される[2]


  1. ^ 「トリクルダウン理論」 - 知恵蔵 朝日新聞出版、2014年。
  2. ^ 下村恭民、辻一人、稲田十一、深川由起子(著)『国際協力 新版―その新しい潮流』有斐閣、2009年4月、p.206
  3. ^ a b c d e f 『特集:格差と成長 所得格差は経済成長を損なうか?』OECD、2014年12月、4頁http://www.oecd.org/els/soc/Focus-Inequality-and-Growth-JPN-2014.pdf [要ページ番号]
  4. ^ a b c (英語) Focus on Inequality and Growth, OECD, (2014-12), p. 4, http://www.oecd.org/social/Focus-Inequality-and-Growth-2014.pdf [要ページ番号]
  5. ^ OECD research challenges the concept of trickle-down economics、2014年12月10日、2018年6月27日閲覧。OECDが「経済格差の拡大が経済成長の妨げにつながる」ということを発表したことを述べている。
  6. ^ Revealed: how the wealth gap holds back economic growth The Guardian 2014年12月9日、2018年6月27日閲覧。
  7. ^ ニュース (安倍政治を問う 2013参院選:1)アベノミクス、果実どこ 朝日新聞デジタル、2013年6月27日
  8. ^ Jared, Keller.(2015) "The IMF Confirms That ‘Trickle-Down’ Economics Is, Indeed, a Joke"
  9. ^ a b c 山田久の「市場主義3.0」 「市場主義1.0」がもたらした不可逆的変化 サッチャー、レーガン、小泉改革の意味 ダイヤモンド・オンラインダイヤモンド社、2012年7月18日
  10. ^ スティグリッツ『世界に格差をバラ撒いたグローバリズムを正す』 徳間書店、2006年、168頁。
  11. ^ 中野剛志『レジーム・チェンジ-恐慌を突破する逆転の発想』NHK出版〈NHK出版新書〉、2012年、70頁。
  12. ^ 猪瀬直樹・MM日本国の研究企画チーム『日本病のカルテ 一気にわかる!デフレ危機』PHP研究所、2001年、24-27頁。
  13. ^ 田中秀臣・安達誠司 『平成大停滞と昭和恐慌〜プラクティカル経済学入門』NHK出版〈NHKブックス〉、2003年、145頁。
  14. ^ 神野直彦『「分かち合い」の経済学』岩波書店、2010年、136-137頁。ISBN 978-4-00-431239-0 
  15. ^ Era Dabla-Norris、Kalpana Kochhar、Nujin Suphaphiphat、Frantisek Ricka、Evridiki Tsounta (2015年6月15日). “Causes and Consequences of Income Inequality : A Global Perspective”. 国際通貨基金. 2017年1月5日閲覧。
  16. ^ 景気回復を実感する年に--カギ握る成長戦略の成否 WEB第三文明、2014年2月号、第三文明社
  17. ^ 長谷川幸洋「ニュースの深層」 安倍首相のブレーン浜田宏一内閣官房参与に聞く「消費増税と法人税引き下げの行方」 現代ビジネス、講談社、2014年9月12日
  18. ^ 田中秀臣編著『日本経済は復活するか』藤原書店、2013年、17頁。
  19. ^ いいとこ取り野党」がなぜ現れないのか / 『日本経済はなぜ浮上しないのか』著者・片岡剛士氏インタビュー SYNODOS シノドス、2014年12月8日
  20. ^ 田中秀臣編著 『日本経済は復活するか』 藤原書店、2013年、97頁。
  21. ^ 日銀法改正でアベノミクス再起動 若田部昌澄・早大教授 朝日新聞デジタル、2015年2月5日
  22. ^ “流行語大賞の候補50語発表「ありのままで」「ダメよ〜ダメダメ」など”. スポニチANNEX. (2014年11月19日). https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/11/19/kiji/K20141119009312190.html 2014年11月19日閲覧。 
  23. ^ a b 「トリクルダウンあり得ない」竹中氏が手のひら返しのア然 日刊ゲンダイ、2016年1月4日
  24. ^ a b 中堅造船会社の没落で海洋赤字も過去最大…揺れる「海洋コリア」”. 中央日報. 2018年6月6日閲覧。
  25. ^ a b c 【社説】GM群山工場閉鎖、韓国自動車業界危機の予告編か”. 朝鮮日報. 2018年6月6日閲覧。
  26. ^ a b 【社説】文在寅政権は家計所得よりも主力産業の危機を直視せよ”. 朝鮮日報. 2018年6月6日閲覧。
  27. ^ 韓経:<韓国地方経済を襲った大企業発不況>「仕事なく午後には機械停止」(2)”. 中央日報. 2018年6月6日閲覧。


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