トランジスタ補聴器とは? わかりやすく解説

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トランジスタ補聴器

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/02 05:59 UTC 版)

補聴器の歴史」の記事における「トランジスタ補聴器」の解説

1948年ベル研究所開発されトランジスタ補聴器性能大きく向上させた。トランジスタ真空管より小型化が可能で、消費電力小さく立ち上がり時間要せず歪みや熱の発生抑えられる真空管発熱がひどく寿命が短いという問題抱えていたため、トランジスタ理想的な代替物だった。米国市場では電化製品一般小型化はまだ特に需要がなく、トランジスタ登場最初に歓迎したのは補聴器産業であった補聴器増幅器マーケットをほぼ独占していたレイセオン社は、最初に発明され点接触型トランジスタ衝撃弱く補聴器への応用不向きであることを認識すると、他社先駆けて接合型トランジスタ大量生産着手した。しかし初期ゲルマニウム接合型トランジスタには熱と湿気に弱い欠点があり、トランジスタ補聴器を身に付け用いると数週間使い物にならなくなった。トランジスタ補聴器の普及にはこの問題解決する必要があった。 1952年世に出たソノトーン1010型は、真空管補聴器一部トランジスタ組み込んで電池寿命延ばしていた。翌年発売されゼニスのマイクロトーン・トランジマティックとマイコ社のトランジスト・イヤーは最初の完全なトランジスタ補聴器だった。1957年には耳にかけられる一体型補聴器として最初のモデル、オタリオン・リスナーが発売された。その見た目眼鏡そのものだった。 テキサス・インスツルメンツ (TI) 社は1953年から補聴器産業トランジスタ供給し始めた(これはトランジスタ品質優れている証拠みなされた)。1954年には従来より効率的なシリコントランジスタ開発してレイセオン地盤を脅かすようになった最初市販トランジスタラジオ出したのも同年のことだった。TI社で1958年集積回路IC)が開発されると、やはり補聴器産業応用先陣切ったその後20年のうちに、集積化されたトランジスタ信号増幅だけでなくデジタル信号処理機能担えることが理解されるようになった1960年から40年近く補聴器開発携わったエルマー・V・カールソンは、補聴器発展史上重要なブレークスルー多く功績を遺した。

※この「トランジスタ補聴器」の解説は、「補聴器の歴史」の解説の一部です。
「トランジスタ補聴器」を含む「補聴器の歴史」の記事については、「補聴器の歴史」の概要を参照ください。

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