デファクトスタンダードとしてのSDカード
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 19:49 UTC 版)
「SDメモリーカード」の記事における「デファクトスタンダードとしてのSDカード」の解説
2003年(平成15年)頃からSDカードが優勢になってきていたものの、しばらくはデファクトスタンダードと言えるほどの差をつけられていなかった。しかし2005年(平成17年)から携帯電話でのminiSD規格の採用が増加してきたこともあり、シェアを徐々に拡大。2006年(平成18年)にはメモリーカードシェアの約7割を獲得したデータがある。またmicroSDは2007年1月に日本国内の販売シェアでminiSDを抜いた。 2008年(平成20年)では、BCNランキングによるとメモリーカードシェアの7割以上をSD系列が占めている(microSD 40.6 %、SDカード33.1 %)。 家電量販店などのメモリーカードコーナーでもSD系列メディアは最も品揃えが豊富であり、身近な小売店としてコンビニエンスストアなどでも購入が可能な場合もある。2009年(平成21年)時点ではUSBメモリと並び、最も有力なフラッシュメモリメディアとして普及している。 ほかにゲーム機では、任天堂は松下電器産業(現・パナソニック)との提携でニンテンドーゲームキューブ対応のSDカードアダプタを発売したほか、ゲームボーイアドバンスSPの周辺機器「プレイやん」やWii、ニンテンドーDSi、ニンテンドー3DS、Nintendo Switch(MicroSDXCカード2 TiBまで)にもSDメモリーカード規格を採用している。 このような市場動向から、消費者がデジタルカメラ、ビデオカメラなどを購入する際にSDカードを使えることが商品選択の際の一つのポイントとされることがある。そのため、先述した自社規格であるメモリースティックを抱えるソニーも、自社製パソコンおよびPlayStation 3(初期の一部のモデルのみ)にSDカードスロットを、携帯電話ではmicroSDやminiSDを採用するなどして消費者のニーズに応えている。同社はSDメモリーカード対応のデジタルカメラ(一部のデジタル一眼レフカメラを除く)や、SDメモリーカード単体の発売はしていなかったが、2010年(平成22年)1月からSD/SDHCカード及び携帯電話向けのmicroSD/microSDHCカードの発売を開始し、2011年(平成23年)からはソニー製でもSDメモリーカードのみに対応しメモリースティックには対応しない製品が登場している。また、規格化されたばかりのSDUC規格に対応した機器については2019年7月7日現在、日本では存在していない。
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