ductile
「ductile」の意味・「ductile」とは
「ductile」は英語の形容詞で、物質が引き伸ばされたり、形を変えられる性質を持つことを指す。特に金属などが対象となり、引き延ばされて細い線になることが可能な状態を示す。例えば、金や銀はその典型的な例で、これらの金属は加熱することなく容易に形を変えることができる。「ductile」の発音・読み方
「ductile」の発音は、IPA表記では/dʌktaɪl/となる。IPAのカタカナ読みでは「ダクタイル」となる。日本人が発音するカタカナ英語の読み方では「ダクタイル」となる。この単語は発音によって意味や品詞が変わる単語ではない。「ductile」の定義を英語で解説
「Ductile」 is an adjective in English that refers to the ability of a substance to be stretched or changed in shape. It is particularly applicable to metals, indicating a state in which they can be stretched into thin wires. For instance, gold and silver are typical examples, as these metals can easily change their shape without heating.「ductile」の類語
「ductile」の類語としては、「malleable」や「pliable」、「flexible」などがある。これらの単語も物質が形を変えることが可能な性質を指すが、それぞれ微妙にニュアンスが異なる。「malleable」は物質が打撃により形を変えることができる性質を、「pliable」は物質が曲げられる性質を、「flexible」は物質が曲げられても元の形に戻る性質を指す。「ductile」に関連する用語・表現
「ductile」に関連する用語としては、「ductility」がある。これは名詞形で、「ductile」の性質を持つこと、つまり物質が引き伸ばされる性質を指す。また、「ductile fracture」は、材料が引き伸ばされる過程で起こる破壊を指す表現である。「ductile」の例文
1. Gold is highly ductile.(金は非常に延性がある)2. The metal was so ductile that it could be drawn into thin wires.(その金属は非常に延性があったため、細い線に引き伸ばすことができた)
3. Ductile materials can be shaped without breaking.(延性のある材料は、壊れることなく形状を変えることができる)
4. The ductility of the material makes it suitable for many applications.(その材料の延性は、多くの用途に適している)
5. The metal's ductile properties make it ideal for use in jewelry.(その金属の延性の特性は、ジュエリーの使用に理想的である)
6. The ductile nature of the material allows it to be formed into complex shapes.(その材料の延性の性質により、複雑な形状に成形することが可能である)
7. The ductile metal was easily manipulated into the desired shape.(延性のある金属は、望ましい形状に容易に加工された)
8. The ductile properties of the material allow it to be stretched without breaking.(その材料の延性の特性により、壊れることなく引き伸ばすことが可能である)
9. The ductile nature of the metal allows it to be drawn into thin wires.(その金属の延性の性質により、細い線に引き伸ばすことが可能である)
10. The ductile material was formed into a thin sheet.(延性のある材料は薄いシートに成形された)
ダクタイル鋳鉄
(ダクタイル から転送)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2023/02/22 02:48 UTC 版)
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ダクタイル鋳鉄(ダクタイルちゅうてつ、英: ductile cast iron)とは、組織中のグラファイト(黒鉛)の形を球状にして強度や延性を改良した鋳鉄である。「ダクタイル」とは「延性のある」という意味の形容詞である。また、その特徴的な黒鉛の形状から球状黒鉛鋳鉄、ノデュラー鋳鉄とも呼ばれる。
概要
「鉄鋼」は炭素含有率で、鋳鉄などの鉄と鋼とに分けられる。鋳鉄は炭素含有率が高いので、鋼より溶融温度が低く鋳造しやすい。また、鋳鉄中の炭素は固まるとき膨張して、全体の体積の縮みを補う。銑鉄鋳物の歴史が紀元前まで遡るのは、これらの特性故である。ところで通常、鋳鉄が固まるとき、炭素は結晶化して裂け目状もしくはサツマイモ状のグラファイト(石墨・黒鉛)となる。つまり、析出したグラファイトに応力が集中しやすく脆いことが、銑鉄鋳物の最大の弱点であった。
このため、白鋳鉄に焼鈍(しょうどん)を行いグラファイト組織を塊状に散在させることで強靭化する「黒心可鍛鋳鉄:鉄鋼記号 FCMB(Ferrum Casting Malleable Black)」が開発され、強靭性が求められる製品に採用されるようになった。但し黒心可鍛鋳鉄は、鋳造後に長時間の焼鈍工程を通るため、コストが割高となり、さらに肉厚製品には不適である。
1948年、H.Morrogh、W.J.Williamらが、接種法(鋳造する直前に非鉄元素を添加する方法)により、溶湯にCe(セリウム)を加えて析出するグラファイトを球状化させることに成功した。これによりグラファイトへの応力集中の度合いは最小化し、銑鉄鋳物の脆弱性を克服することができた。なお翌年には、Ceより安価なMg(マグネシウム)を添加する製造方法がA.P.Gagnebin、K.D.Millisらにより発表された。これが「ダクタイル鋳鉄:鉄鋼記号 FCD(Ferrum Casting Ductile)」である。なぜ、黒鉛が球状化するのか定説はないが、ある程度の脱酸によって発生の核を与えるものと考えられる。
低コストなダクタイル鋳鉄の登場で、強靭性が求められる製品の多くが、黒心可鍛鋳鉄から置換された。
ダクタイル鋳鉄は鋳放しのままでも鋼に近い強靭性を得られる反面、ねずみ鋳鉄(普通鋳鉄)のような優れた減衰能(振動を吸収する能力)は備えていない。そのため、現代の銑鉄鋳物では、ねずみ鋳鉄とダクタイル鋳鉄が用途によって使い分けられている。ダクタイル鋳鉄は、引張り強さ・伸びなどが優れ、ねずみ鋳鉄の数倍の強度を持ち、粘り強さ(靭性)が優れていることから、強度の必要な自動車部品、水道管(ダクタイル鋳鉄管)[1]などに数多く採用されている。
出典
- ^ 高機能ダクタイル鉄管を推奨します(日本ダクタイル鉄管協会(JDPA)ホームページ)
関連項目
- ダクタイルのページへのリンク