タブー視される風潮
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/29 06:13 UTC 版)
学生プロレスは、なぜか一般のプロレスラーからは徹底的に蔑まれているとされていた。理由は様々だろうが、プロが誇りとする「気合・精神面・プライド」が、生半可な学生プロレスの気質と合わないためと思われる。パロディも多く「ごっこ遊び」の延長線上にあることから、プロレスを馬鹿にしているという認識がプロレスラーの間で一般化していたことも一因である。 学生プロレス出身であることを初めて公表したMEN'Sテイオーが、みちのくプロレスに所属していたテリー・ボーイ時代に新日本プロレスのリングに上がった際、大谷晋二郎をはじめとする当時の新日の選手達から公開リンチに近い扱いを受けたことがある(大谷は、その後この考えを撤回。詳細は大谷晋二郎を参照)。 棚橋弘至が長い間、学生プロレス出身であることを明らかにしてこなかったのは新日本の、このような風潮が原因と思われる。しかし、2000年代後半以降はハッスルにおけるレイザーラモンHGの活躍や、所属選手に学生プロレス出身者が多いDDTプロレスリングの台頭などもあって、プロレス界全体ではあまりタブー視されなくなっている。 また、あまり知られてはいなかったが、ジャイアント馬場が生前学生プロレスの選手に受け身の取り方等を指導していた事が判明している。これは、馬場が知人の店に立ち寄ったさい、その店で練習していた学生プロレスの選手を見て、基礎も出来ていないその姿に危機感を持ち、これを放置して何か大きな事故が起きた時に、プロレスそのものが批判されると考えたためで、これがきっかけとなり学生プロレスの選手に対して馬場本人が指導を行い、その指導方法が今でも多くの大学のプロレスサークルに伝わっている。
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