タブー/月刊漫画ガロ 1984年2・3月号掲載
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「夢の島で逢いましょう」の記事における「タブー/月刊漫画ガロ 1984年2・3月号掲載」の解説
ある探偵が医大の教授から仕事の依頼を受け、研究室を訪れる。しかし、仕事の内容については事前に何も知らされていなかった。すると医大の教授は、当大学の医学博士J氏が亡くなる直前に執筆し、内容が余りに常軌を逸してるため一般に公開できなかったという曰く付きの論文を探偵に紹介する。教授によると、J氏は細胞学の権威で「人間が一つの生命でなく、むしろ人間を構成する莫大な細胞の一つ一つが人間という組織を作って共同生活をしており、人間は細胞に奉仕するだけの存在にしか過ぎない」という独特の意見を持っていた。後にJ氏は自身の細胞を培養し、細胞同士が微細な電気信号で意志を伝達し合っているという事実を発見する。その後、J氏は電気信号を解読するために言語学者と協力し、論文を執筆したが、次第にJ氏は精神に異常が出始め、論文を完成させた直後、ついに全身が発狂し、得体の知れない蟲が体中からおびただしく沸き出したという。また、この研究に携わった学者も、論文を理解した途端に、肉体が“造反”を起こして畸形の姿に変貌し、人格が破壊されてしまったという。そして、この論文はタブーとなり、最後のページを開くことを、学者達は固く戒めているという。
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