タブ文字
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/06 06:02 UTC 版)
ASCIIでは、制御文字として水平タブ(HT)に 9 が割り当てられている(Unicodeも同様)。キャレット記法では ^I となり、一般的なキーボードではタブキーの他、Ctrl+Iでも入力できる。C言語など多くのプログラミング言語ではエスケープ文字を使って \t で文字列中にタブ文字を入れることができる。 垂直タブ(VT)には、ASCIIでは 11(十六進数では0xB)が割り当てられている(Unicodeも同様)。キャレット記法では ^K 、エスケープ文字は \v である。 EBCDICでは、HTは5、VTは11である。 当初のプリンターは、タブがどこに設定されているかを示すために、機械式のタブストップを使用した。水平方向は可動式の金属の突起で、垂直方向はキャリッジコントロールテープ(英語版)のパンチ穴で示された。当初は、プリンターにセットした用紙に既に印刷されている伝票などの様式に合わせて、タブストップは手動で設定された。後に、別の制御文字を使用してタブの設定と解除が行われるようになった。ISO 6429には、コード136(水平タブの設定)、137(水平タブの行揃え)と138(垂直タブの設定)が含まれている。 実際には、設定可能なタブストップは固定のタブストップに急速に置き換えられた。水平タブは8文字ごと、垂直タブは6行(一般的には1インチ)ごととするのがデファクトスタンダードとなった。印刷プログラムは、用紙上のどんな位置へでも移動するために必要なスペースや改行を簡単に送ることができ、これはタブストップを決めるモーダルで非標準な方法よりもはるかに信頼できた。タブ文字は、単に複数のスペースや改行を1つのコードで送るためのデータ圧縮用として使われるようになった。 8文字の水平タブが普及したのは、8が2の累乗であり、当時のデジタル電子機器で扱いやすかったためである。
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