タサ700形
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「国鉄タサ700形貨車」の記事における「タサ700形」の解説
タサ700形は、1928年(昭和3年)の車両称号規程改正によりオア27600形、オア27620形を改番し誕生した形式である。オア27600形は1925年(大正14年)8月22日に3両(オア27600 - オア27602→タサ700 - タサ702)が日本車輌製造にて、オア27620形は1927年(昭和2年)10月13日に1両(オア27620→タサ703)のみが新潟鐵工所にてそれぞれ製造された。 以降1929年(昭和4年)3月1日より1943年(昭和18年)8月2日にかけて175両(タサ704 - タサ705、タサ707 - タサ879)が新潟鐵工所、日本車輌製造、大阪鉄工所、川崎車輛、汽車製造の5社にて製作された。この際何故かタサ706は空番であった。 戦後の1947年(昭和22年)4月4日及び1948年(昭和23年)10月23日に各1両ずつの戦災復旧車がタサ700形として落成した。以上合計181両(タサ700 - タサ705、タサ707 - タサ881)がタサ700形として落成した。 タサ700形の内3両(タサ874、タサ877 - タサ878)が1955年(昭和30年)5月28日 - 同年6月13日に専用種別変更(揮発油(ガソリン)→アルコール)が行われ形式は新形式であるタサ3500形(後述)とされ、1両(タサ823)が1957年(昭和32年)7月9日に専用種別変更(揮発油(ガソリン)→ベンゾール)が行われ形式は新形式であるタサ4400形(後述)とされ、1両(タサ730)が1953年(昭和28年)頃に専用種別変更(揮発油(ガソリン)→石油類)が行われ形式は新形式であるタキ10形(後述)とされた。以上合計3形式がタサ700形を種車として誕生した。 車体色は黒色、寸法関係は全長は9,700 mm - 10,100 mm、軸距は5,350 mm - 6,300 mm、実容積は25.5 m3 - 28.2 m3、自重は16.5 t - 19.2 t、換算両数は積車3.5、空車1.2であり、台車はアーチバー式のTR20である。 1979年(昭和54年)7月24日に最後まで在籍した1両(タサ880)が廃車となり、同時に形式消滅となった。
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