タサ6000形
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 08:06 UTC 版)
「国鉄タキ8000形貨車」の記事における「タサ6000形」の解説
タサ6000形は、プロピオンアルデヒド専用の22t 積タンク車として1969年(昭和44年)7月11日に1両(タサ6000)が三菱重工業にてタキ8000形(タキ8009)より改造製作された。本形式は1両のみの存在であった。 本形式の他にプロピオンアルデヒドを専用種別とする形式には例がなく唯一の存在であった。 所有者は、三菱化成工業でありその常備駅は三重県の塩浜駅であったがその後水島臨海鉄道港東線の東水島駅に移動になった。 1979年(昭和54年)10月より化成品分類番号「燃31」(燃焼性の物質、引火性液体、危険性度合2(中))が標記された。 タンク体は、種車のものを流用したが断熱材、薄鋼板製のキセ(外板)が撤去されステンレス製のタンク体のみとなった。 荷役方式は上出し式に改造された。荷降ろしの際には加圧空気を併用した。 車体色は銀色、寸法関係は全長は12,100mm、全幅は2,530mm、全高は3,787mm、台車中心間距離は8,000mm、自重は16.7t、換算両数は積車4.0、空車1.8であり、台車はベッテンドルフ式のTR41Cであった。 1987年(昭和62年)4月の国鉄分割民営化時には車籍がJR貨物に継承されたが、1993年(平成5年)7月に廃車となり同時に形式消滅となった。
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