セカンドソースメーカーとして
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/09 09:48 UTC 版)
「アドバンスト・マイクロ・デバイセズ」の記事における「セカンドソースメーカーとして」の解説
当初、AMDはインテルのセカンドソースでプロセッサやペリフェラルチップを製造するメーカーの一つだった。しかし黎明期からAMD独自設計のFPUであり8ビットCPU時代における事実上の標準(デファクトスタンダード)となったAm9511/Am9512(後にインテルがAm9511のセカンドソース8231(英語版)を製造)や、インテルの8257よりも高性能なDMAコントローラAm9517Aを開発する技術力を示した(後にインテルがAm9517Aのセカンドソース8237Aを製造)。 しかしインテルは、1985年発表のIntel 386プロセッサ(当初の名称は80386)以降、インテルはセカンドソースを認めず、製造に必要な重要資料を公開しない方針を取った:1。多くのセカンドソースメーカーはそれを期に撤退したが、AMDをはじめとした数社は独自の開発を行い同一ではないものの互換性のあるプロセッサの製造を開始する方針をとっていった。 年表年1975 インテルとセカンドソース契約を締結。当時のライセンスは8085[要検証 – ノート] 1982 インテルと8088のセカンドソース契約締結。IBMがIBM PCに搭載するチップにセカンドソースを要求したため、インテルはAMDを含む複数の製造会社と契約せざるを得なかった。 1987 386ライセンスに関しインテルとの12年に及ぶ訴訟が始まる:2。この訴訟は1994年に結審し:2、それを受けて今後はインテルの知的財産を利用しない条件で互換プロセッサの開発販売の権利を得た。 1988 インテルがAMDを80286の特許権侵害で告訴:2。だが、インテルの提出した証拠書類に改ざんがあった事が発覚:2、また、セカンドソースライセンスが有効と認められ再審の結果AMDが勝訴。 2009 AMDとインテルは和解を発表。和解によって両社は独占禁止法やライセンスなどのすべての訴えを取り下げ、5年間の特許クロスライセンスを締結し、インテルはAMDに12億5000万ドル(約1,140億円)を支払い、パソコンメーカーと不当な契約を行わないことで合意した。ただし、両社間だけの問題ではないインテルの独占禁止法違反に関する調査は、米連邦取引委員会や欧州委員会などの各国機関で継続。
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