スピン (小説)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/08/09 01:20 UTC 版)
ストーリー
名前も顔も、住んでいる場所も知らない。彼らはインターネットの掲示板で知り合った赤の他人。分かっているのは、お互いのハンドルネームと置かれている状況のみ。その状況も、いじめられている…家族に無視されている…薬に手を染めている…などと様々。しかし、彼らには見えない何かで繋がった…不思議な「友情」があった。そして友人たちの目標「世間への復讐」を果たすため、各々がバスを奪い、東京タワーを目指す。
登場人物
民間人
- 奥野 修一(おくの しゅういち)
- 何をやっても続かない男で、新年早々スーパーのバイトをクビになる。とりあえずお腹を満たすためコンビニに入るが、無意識のうちに万引きをしてしまう。そしてしつこく追いかけてくる店員から逃げるため、目に留まったバスに乗り込む。これから地獄が自分に襲いかかることも知らず…。
- 尾道 陸(おのみち りく)
- 現役大学生。高校生の時から桜木と付き合っているが、近頃彼女に対し疲れてきたことに気づく。
- 桜木 亜弥(さくらぎ あや)
- 艶のある薄茶色の髪を持ち、デザインメガネをかけている。尾道と共にバスに乗り、バスジャックの人質に。
- 神木 耕助(かみき こうすけ)
- 4年目ながら会社内で一番若いバス運転手。今後の家族について不安を抱える、ごく普通の父親。30歳。
バスジャック犯
- 中尾 俊介(なかお しゅんすけ)
- 水戸(茨城)から東京タワーへ向かう。バスに駆け込んだ奥野を勝手に危険視する。中学生。ハンドルネームは“シュン”。
- 新藤 直巳(しんどう なおみ)
- 沼田(群馬)から東京へ。手作り爆弾をバスに仕掛け、学校や家庭への復讐を誓う。ハンドルネームは“ナオ”。
- 定岡 道彦(さだおか みちひこ)
- 銚子(千葉)から東京へ。人質の桜木に好意を持つ。ハンドルネームは“ドウ”。
- 東原 藤悟(ひがしはら とうご)
- 三島(静岡)から出発する。あるアクション映画の主人公を敬愛し、それを真似ながら自分の世界に浸る。15歳。ハンドルネームは“トーゴ”。
- 川田 三郎(かわだ さぶろう)
- 佐久(長野)出発予定。インターネットの掲示板でも自分の意見が言えず、弱気。背が小さく、本人はそれを気にしている。15歳。ハンドルネームは“サブ”。
- 水原 征治(みずはら せいじ)
- 那須(栃木)からバスジャックする。覚醒剤乱用者。16歳。ハンドルネームは“セージ”。
書籍情報
- 単行本:角川書店 2006年6月29日発売、ISBN 9784048736947
- 文庫版:角川文庫 2010年6月23日発売、 ISBN 9784043792092
「スピン (小説)」の例文・使い方・用例・文例
- その車は逆方向にスピンしたあげく,木にぶつかった
- ボールにスピンをかける
- 私たちはヨットに大きなスピンネーカーを張った。
- トップスピンによってボールがより高くネットを越える。
- その一輪車乗りたちはスピンなどの技を見せてくれた。
- あの会社は出版部門のスピンオフにより新会社を設立した。
- カーブアウトは部分的なスピンオフであり、親会社の強みを高めることを目的とする。
- 左利きの投手から右利きの打者に投げられる、オフから脚に向かってスピンするボール
- テニスでボールに下方へ打ち下ろしバックスピンを与える返球
- バックスピンを伴って高い弧を描くように(ゴルフボールを)打つ
- バックスピンか高度をショットに与えるために、ゴルフ、テニス、またはホッケーで斜めに下向きに打つ(ボール)
- フォワード・スピンを加えながら、(ゴルフ、野球、またはプールのボールの上部)を打つ
- スピンドル形の体をしている淡水であるか沿岸の食用の魚
- 有糸分裂の間スピンドルが付属する染色体の濃密な特殊化した部分に関係する
- 真っ直ぐな主ぜんまいの力を打ち消す時計のらせん溝付きのスピンドル
- ルアーをキャストしスピンするために設計された釣り竿
- 前進する動きを遅らせ、逆にするスピン(通常動いているボール)
- 前進のスピン(通例動いているボールの)上向きのストロークでそうなる
- 荷電スピン1の電気的に中性なバリオン
- 磁気モーメントのスピンが配列され、反強磁性によって不完全な相殺が発生するフェライトの現象
- スピン_(小説)のページへのリンク