スクータータイプのもの
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/15 04:25 UTC 版)
「原動機付自転車」の記事における「スクータータイプのもの」の解説
原動機付自転車の起源は、自転車に小型のガソリンエンジン(自転車用補助動力)を取り付けた乗り物である。当初は自転車と同じ軽車両扱いで運転免許が不要であったが、1952年(昭和27年)に14歳以上を対象とする「許可制」となり、1960年(昭和35年)の道路交通法施行に伴い、16歳以上を対象とする「免許制」となった。そのため、現在でも自転車と同じ足漕ぎ用のペダルを取り付けたモペッドと呼ばれる原動機付自転車が発売されている。 現在の原動機付自転車はオートバイの一種、特に車輪が小型であるスクータータイプのものが広く浸透し、一般には運転免許の区分になっている、排気量が50 cc以下(多くが49 cc)のものを指す場合が多い。略称として「原付」を筆頭に「原チャリ」、更に略した「原チャ」などがある。「チャリ」の意味は、元々の形状がエンジン付きの自転車であったことと、自転車の俗称が「チャリンコ」であることから自然発生的に根付いた俗称である(「チャリ」は自転車のベルを鳴らした時の擬音)。現在、「原付」の名称は免許証の取得区分名として採用されている正式な略称となっている。また、排気量が750 ccの大型自動二輪車を「ナナハン」と通称する例に倣い、原動機付自転車を「ゼロハン」と称する場合もある。報道では「ミニバイク」と呼ばれることが多い。 エンジンは2サイクルエンジンが主流であったが、1998年(平成10年)9月から原動機付自転車も自動車排出ガス規制の適用を受け、さらに2007年(平成19年)9月からはこの規制が強化されると、排出ガスの対策に費用がかかる2サイクルエンジンに代わり、4サイクルエンジンに燃料噴射装置や三元触媒を搭載する車種が主流となった。 オートバイ全体の年間販売総数(約40万台)のうち、およそ8割以上(第一種原動機付自転車が約25万台、第二種原動機付自転車を含めれば約34万台に上る)が原動機付自転車のみで占められている。 電動スクーターなど電動のものも、普及数は少ないが原動機付自転車(最高出力によっては自動二輪車)の分類である。
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