ジェネシスとは? わかりやすく解説

ジェネシス

分類:月・惑星探査


名称:ジェネシス/GPS Environmental & Earth Science Information System(GENESIS)
小分類:太陽深宇宙探査
開発機関・会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
運用機関会社:アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げ年月日:2001年8月8日
打ち上げ国名:アメリカ/アメリカ航空宇宙局(NASA)
打ち上げロケット:デルタII
打ち上げ場所:ケープカナベラル空軍ステーション

太陽探査機「ジェネシス」は、太陽から高速吹き出してくるプラズマ流「太陽風」を集めて地球持ち帰るプロジェクトです。成功すれば、はじめて人類が月以外の天体から採集したサンプル手に入れることができます
ジェネシスは平たい本体正面に、高純度シリコンなどを利用した太陽風採取装置」を持っており、これを地球から約150キロ離れたラグランジュ点1」(地球太陽重力釣り合う場所)で開いて採集スタートします太陽風は非常に小さいので2004年9月まで3年間かけ、1020マイクログラム(1マイクログラム100万分の1g)のサンプル収集します収集後は回収ポッド地球発射しネバダ空軍基地回収する予定です。サンプルはごく微量ですが、それでも今後の研究十分な量の太陽風集められます。サンプル分析により、太陽構成する元素同位元素正確な比率算出でき、さらに太陽系ができた仕組みなどを検証することが期待されています。

1.どんな形をして、どんな性能持っているの?
本体長さ2.3m、幅約2.0mの平たいパネルの上円形太陽風採集装置付いてます。本体両脇には1枚長さが6.8mの太陽電池パネル付いており、打上げ時の重量は636kgです。太陽風採集装置は高純度シリコンなどで作られ3年太陽風受けて1020マイクログラム太陽風粒子採集することができます収集したサンプル回収容器集められ2004年9月地球戻ります回収カプセル長さ1.31m、直径1.5mの円筒です。

2.どんな目的使用されたの?
太陽風3年晒され1020マイクログラム太陽風サンプル収集します。これによって太陽元素存在比正確に測定でき、太陽系のできる仕組み解明することが期待されています。

3.宇宙でどんなことをし、今はうなっているの?
2001年8月8日打ち上げられ、約1ヵ月後に地球太陽重力釣り合う場所「ラグランジュ点1」に到着し先端付いている「太陽風採集装置」を開いて太陽風サンプル採集はじめました。採集2004年9月まで3年続けられその後太陽風サンプル集めた回収カプセルが再び地球戻りネバダ空軍基地上空回収される予定です。

4.打ち上げ飛行順序はどうなっているの?
2001年8月8日デルタIIロケットにより、ケープ・カナベラル空軍基地から打ち上げられ64分後にロケットから放出太陽電池パネル展開しました2001年11月16日に、地球から約150km(0.01AU)離れたラグランジュ点1」に到着し太陽風採集開始してます。





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