ショッキラス
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/07 07:48 UTC 版)
「ゴジラ (1984年の映画)」の記事における「ショッキラス」の解説
ゴジラに寄生していたフナムシがゴジラの放射線を浴び続けたことにより、変異・巨大化した怪獣。 背面はフナムシのそれ以上に盛り上がって硬化しているうえ、モリやマキリで突かれた程度では死なない強靭な生命力に、尾部を地面に打ち付けた反動で人間の肩の高さ程度まで跳躍できる体力を併せ持つ。また、前面の歩脚もフナムシのそれ以上に大型化しており、牙状となっている。這いずり回る際に粘液を垂れ流すことから、作中では漁船「第五八幡丸」内を探索していた牧吾郎が粘液に偶然触れ、あわててその場にあったタオルで拭うシーンがある。 劇中やパンフレットでも怪獣名は登場せず、単に「フナムシの化け物」か「巨大なフナムシ」としか呼称されず、後付けで命名された[要出典]。 大黒島近海を航行中の第五八幡丸の乗組員たちを襲い、彼らのモリによる反撃をものともせず、人間の体液を吸い取ってミイラ化させていた。その脅威から船長によって唯一逃がされてロッカーに潜伏していた奥村宏を発見した牧に襲いかかり、体勢を崩した彼に噛みつこうと迫るが、奥村の鉈による一撃を背面に受けて死亡する。 デザインは本編美術スタッフの仁科秀昭、@media screen{.mw-parser-output .fix-domain{border-bottom:dashed 1px}}造形は鈴木利幸[要出典]。造形物は、触手が可動するものと血しぶきが出るものの2種類が制作された。 映画本編では1匹しか登場していないが、脚本では複数(4匹 - 5匹)現れたことが奥村によって語られている。アメリカ公開版の新撮シーンでは、日本の海岸へショッキラスの死体が漂着したことがペンタゴンの軍人によって語られている。また、初期稿とノベライズには群れで井浜原発付近の漁村を襲撃するシーンがあった。東宝プロデューサーの田中文雄は、ストーリーに直接関係ないため、予算の都合などから決定稿になる際にバッサリ切られたと証言している。 準備稿まではゴジラに寄生する巨大なダニであった。ゴジラの寄生生物という案は、1955年に海上日出男によって書かれたシナリオ『ゴジラの花嫁?』に「ゴジラやアンギラスに寄生する巨大なノミ」として登場した以降、1970年代後半に検討された企画『ゴジラの復活』から登場し続けている。
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