サンレミ‐せいどう〔‐セイダウ〕【サンレミ聖堂】
サン=レミ聖堂
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/03 16:48 UTC 版)
「ランスのノートルダム大聖堂、サン=レミ旧大修道院、トー宮殿」の記事における「サン=レミ聖堂」の解説
サン=レミ聖堂 (Basilique Saint-Remi) は、1000年頃に建造されたバシリカ式教会堂である。世界遺産としての登録名は「サン=レミ旧大修道院」。なお、"Remi" は現代フランス語では「ルミ」と発音する綴りだが、かつてアクサン=テギュがなかったころの慣例に従って「レミ」(Rémi) と同様に発音される。 この教会の名は、クロヴィスの洗礼を行った聖レミに由来し、その聖遺物(遺体)が安置されている。この教会は1049年にローマ教皇レオ9世によって聖レミに捧げられた。 ロマネスク様式の身廊と翼廊は、この教会で最も古いものである。ただし、翼廊の南のファサードは一番時代が新しい。内陣と後陣は12世紀から13世紀にかけて作られたものである。 価値ある記念品の類はフランス革命の際に盗難に遭った。また、聖レミの墓にしても19世紀に再建されたものである。ただし、後陣の12世紀のステンドグラスや、聖レミの歴史を綴ったタペストリーは現存している。 1918年8月1日にはドイツ軍の砲撃にさらされ、屋根が炎上・崩落した。壁に損傷はなかったものの、床には破片が散乱していたという。 サン=レミ聖堂に隣接するサン=レミ博物館は、元は18世紀にベネディクト会の修道院として用いられていたもので、サン=レミ聖堂とともに世界遺産に登録されている。世界遺産の登録名「サン=レミ旧大修道院」はこの建物に由来する。当博物館では、ガロ=ローマンの文化遺産をはじめとする町の歴史に関する展示が行われている。
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