サンツアーブランドとは? わかりやすく解説

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サンツアーブランド

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/29 06:45 UTC 版)

サンツアー」の記事における「サンツアーブランド」の解説

サンツアーブランドは、昭和20年代末、東京岩井製作所発売した外装3段サンツアー変速装置に始まる。同所専門ネジであったが、社長岩井経一の発案から生まれたのである日本における自転車用外装変速システムは、それ以前にもレース車用や、製造販売された先行例存在しているが、前田社史ではこれを「ツーリング車用としては」初の国産量産製品であった、としている。岩井製作所はリアディレイラーとレバー作ったが、対応する多段スプロケットフリーホイール求めており、1954年昭和29年)の半ばに堺の前田鉄工所詳細は#マエダ工業の節を参照)と接触する岩井前田共同して開発製品化を推め、それぞれの地元である関東関西に、リア3段変速の「サンツアー・エイト」を売り出した(この時期には他に「8.8.8 サンツアーワイド」等といった製品もある)。 1957年昭和32年)末に岩井製作所経営ゆきづまりその後倒産したため、前田鉄工所がリアディレイラーとサンツアーブランドを引き継いだ2014年現在において、自転車部品についてサンツアーと言った場合この前鉄工所マエダ工業ブランドを指すことがもっぱらである。前田その後わずかな競走車以外は実用車がほぼ全てであった日本輪界へのスポーツ車普及海外市場への進出日本型ミニサイクル創出など幅広く発展し、サンツアーブランドもそれにともなった1970年代になるとシマノカンパニョーロは、自転車主要部全てセットとして開発供給するということ始めたシマノ呼び方ではコンポーネント)。コンポーネントにより総合的なチューニング可能になるといった技術上の利点強調されるが、実際上の利点としては、複数パーツメーカーと個別取引することなくシマノとの取引のみで済むという点が自転車メーカーへの魅力となった前田をはじめ他の部品メーカーは、「サンツアー」を共通ブランドとし、コンポーネント相当として対抗した輸出においては協力関係にあったメーカー各社パーツに「サンツアーマーク付して前田供給し前田でこれをコンポーネントとして輸出した。パーツメーカーとその製品として、栄輪業杉野鉄工(現スギノテクノ)のクランク吉貝機械金属ブレーキヘッドパーツ三ヶ島製作所ペダルなどがあった。中にはMK-3ペダルのように「三ヶ島刻印の上に「サンツアー」ブランドステッカーが貼られていた、というようなものもあった。 1990年代マエダ工業経営危機により、その後のサンツアーブランドは自転車部品業界さまようこととなった2014年現在、栄輪業の略称「SR」とつなげたSRサンツアー」が、台湾の榮輪科技股份有限公司ブランドとして使われているが、マエダ時代主力パーツであったディレイラーなどは継承されていないサンツアーの「正三角形波線2本」ロゴは、マエダOBによって設立され株式会社ジョイジャパンが使用しており、同社2014年現在SunXCD(サンエクシード)というブランドで、自転車部品供給している。

※この「サンツアーブランド」の解説は、「サンツアー」の解説の一部です。
「サンツアーブランド」を含む「サンツアー」の記事については、「サンツアー」の概要を参照ください。

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