コンシューマ市場での普及と世間での認知
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 01:22 UTC 版)
「Unified Extensible Firmware Interface」の記事における「コンシューマ市場での普及と世間での認知」の解説
自作パソコンやBTOパソコン市場で大きなシェアを持つマザーボードメーカーのASRock、ASUSTeK、GIGABYTE、MSI 、BIOSTARなどは、2011年1月発売のインテル製6-series(搭載の主力はLGA 1155チップセットのSandy BridgeマイクロアーキテクチャCPU)やAMDの 9 seriesチップセットを使ったマザーボードで、UEFIとレガシーBIOSを(CSM モードも付けた上で)優先順位付けて併用可能な実装をし、UEFIの採用・実装をした商品の発売を開始してWindows8対応に備え始めた(但しこの頃のマザーボードではTPM(Trusted Platform Module)チップ用のソケット実装はあったものの、あらかじめ実装されていたものは少なく、TPMチップは別売りでバージョンはTPM1.xに対応する製品であった)。 更に、2012年4月発売のインテル製Intel 7 Series(搭載の主力はLGA 1155チップセットのIvy BridgeマイクロアーキテクチャCPU)でもUEFIとレガシーBIOSを(CSM モードも付けた上で)優先順位付けて併用可能な実装を踏襲してWindows8, Windows8.1, Windows10に以降・対応可能であるマザーボードの供給を進めた(この頃のマザーボードでもTPMチップ用のソケット実装はあったものの、あらかじめ実装されていたものは少なく、TPMチップは別売りでバージョンはTPM2.0に対応する製品であった)。 Windows 10用ドライバはIntel 製のCPUは2011年1月から生産された第2世代CoreプロセッサであるSandy Bridgeマイクロアーキテクチャ以前のハードウェアに対する提供を終了し、ビデオカードメーカーもGPUドライバを提供しなくなった。 更に2016年8月末から生産を開始したIntel 100 Series第7世代Intel CoreプロセッサKaby Lakeマイクロアーキテクチャについて、マイクロソフトは2016年1月15日にWindows 7, 8, 8.1には対応せず、Windows 10のみである旨の声明を出し、同年4月には、2016 年7月28 日以降、Windows 10 では(一部の例外としてTPM 1.2を許容するものの)原則的にはTPM 2.0への準拠が義務づけることが告知された。 このためIntel 製のCPUでWindows 10を稼働させるためにはUEFIに対応し、かつ、TPM 2.0チップを実装したマザーボード上で、2012年4月から生産された第3世代のIvy Bridgeマイクロアーキテクチャ以降のCPUを搭載していなければ、事実上、動作しない。Windows7, 8.1, 10のいずれをも動作させられるIntel 製のCPUは(公式には)Ivy Bridge, HaswellとHaswell Refresh, Broadwell, Skylakeに限られることになる(当然、各マザーボードの仕様、特にUFEIの実装状況、TPMチップ実装の有無、TPMのバージョン、CSM モードの有無、使用するOSがx64かx86か、それに応じた各種デバイスドライバの提供が継続されているか、などに左右される)。 以上の事情から、コンシューマ市場では、2016 年夏以降にUFEIやTPMについて注意が払われるようになり、広く一般のユーザが認知するようになったのはWindows 7のサポート期限切れである2020年1月前後を期としたものであったと言える。
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