コリア庭園
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/16 04:30 UTC 版)
「神奈川県立三ツ池公園」の記事における「コリア庭園」の解説
1990年(平成2年)の神奈川県と韓国京畿道との友好提携を記念して造られた庭園。 伝統庭園は時代の様式を持ち、形の表現する意味が明快な点に特徴がある。このコリア庭園も李朝時代の両班の住宅様式を持ち、各園や苑も各々意味を持っている。また、計画地は風水思想によりポテンシャルが明らかにされ、子孫の繁栄を願った陰陽思想に基づいた陰陽石池円島等の施設を庭園内に具体的に表現している。 庭園の基本計画:社団法人日本造園学会、株式会社戸田芳樹風景計画。 設計:造園実施設計/閔 庚玹、戸田芳樹風景計画。 建築実施設計/李應黙、戸田芳樹風景計画。 総合監修:閔 庚玹。 施工:京葉造園土木。 規模:5,000㎡で工期は1993年(平成5年)6月から1994年(平成6年)3月。 三才思想 一石(据石型)は地を表し陰型となり、安定(共存)を表現している。二石(立石型)は天を表し陽型となり、成長(繁栄)を表現している。三石(支石型)は人を表し、陰陽和合型となり、最盛(回帰)を表現している。石の増加と人の増加を重ね合わせ、未来の繁栄を祈念して、石組で表現したものである。 陰陽思想 日本の伝統庭園にも陰陽思想は具現化しているが、韓国の庭園では徹底して表現されている。写真の「方池円島」では四角の池は「地」で女性を表し、円い島は「天」で男性を表し、合わせて子孫の幸せと繁栄のシンボルとしている。韓国では家や墓を計画する時には古くから風水思想に基づいて、場所を選定していた。当地も三方を山に囲まれ、一方が開けた吉祥の地であるが、ここに建物を建て、野を築き、水を流して、より風水思想に従った作庭を行っている。 下の池(2008年(平成20年)9月) 園内の雑木林(2007年(平成19年)7月)
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