グレイホーク戦争とは? わかりやすく解説

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グレイホーク戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/08/01 15:12 UTC 版)

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この記事はこれらの事象に基づいたウォーゲームのための、架空の戦争について言及する。グレイホーク・ウォーズを参照せよ。

ダンジョンズ&ドラゴンズファンタジーロールプレイングゲームのためのワールド・オブ・グレイホークキャンペーンセッティングにおいて、グレイホーク戦争(Greyhawk Wars)はCY582年から584年までの間、フラネス全土で猛威を振るった。

経過

最初の戦争行為は悪の半神であるアイウーズによって引き起こされたが、機会主義の国々が紛争を自身の目的を推進するために利用するにつれて、急速にフラネス全土に拡大された。この紛争によりオーク帝国ポマージの統一と拡張、過去の栄光を取り戻すための大王国による必死の試みが惹起された。

戦争はCY584年にグレイホーク自由都市において停戦協定が締結された時を以って終了し、その結果、戦争の名称はこの都市の名にちなんで名付けられた。

出版

1980年代後期、ダンジョンズ&ドラゴンズ の発行元であるTSR社はグレイホーク製品ラインの売上げ下落に失望していた。それ故にTSRはグレイホーク関連製品に対する顧客の関心と売上げを回復させるために、このセッティングに大幅な変更を加えることを決定した。グレイホーク戦争はTSRのゲームクリエイター―主にカール・サージェント―がこのセッティングを新たな方向に向けることを可能にするための、ゲーム設定上のきっかけであった。グレイホーク戦争に至るまでのストーリー展開は、1991年発売のアドベンチャー・モジュールであるWGS1 ファイブ・シャル・ビー・ワン [1]とWGS2 ハウル・フロム・ザ・ノース [2]が担った。これらのモジュールは、ダンジョンマスターがこの戦争を引き起こすこととなる事件にプレイヤー達を巻き込めるようにすることを意図して作成された。TSRは、グレイホーク・ウォーズ・アドベンチャラーズ・ブックでこの戦争の経過を発表し、この冊子は1991年発売のボードゲームであるグレイホーク・ウォーズデイヴィッド・クック)に収録されていた。このボードゲームはプレイヤーが他のプレイヤーと競って、グレイホーク世界の数々の政体、戦闘部隊、英雄を動かして戦略シミュレーションとしてグレイホーク戦争の事象をプレイすることができた。

その一方、ゲームデザイナーであるカール・サージェントはワールド・オブ・グレイホーク・キャンペーンセッティング全体に対する重要な更新に取り組んでいた。これは1992年にフロム・ジ・アッシュズ という名のボックスセットとして出版された。このボックスセットではグレイホーク戦争の余波がフラネスに与えた状況を詳細に解説した。1993年にはフロム・ジ・アッシュズ に続いて、更新後のセッティングに関して追加情報を提供する一連の資料集やモジュール―WGR4 ザ・マークランズ [3]、WGR5 アイウーズ・ジ・イーヴル [4]、WGR6 シティ・オブ・スカルズ [5]―が発売された。

サージェントによる戦後の資料の基調は、戦前のTSRの出版物に比して意図的により暗鬱かつ残酷な状態に変更された。これらの変更はグレイホーク・セッティングのファンに様々な反発を引き起こし、そのため売上げは十分に回復せず、TSRがグレイホークの製品ラインを1993年末に停止させる原因となった。

脚注

  1. ^ カール・サージェント (1991年). Five Shall Be One. WGS1. TSR社. ISBN 1-56076-070-2. 9317xxx1501. 
  2. ^ デイル・「スレード」・ヘンソン (1991年). Howl From the North. WGS2. TSR社. ISBN 1-56076-143-1. 9337XXX1401. 
  3. ^ カール・サージェント (1993年). The Marklands. WGR4. TSR社. ISBN 1-56076-559-3. 9398XXX1501. 
  4. ^ カール・サージェント (1993年). Iuz the Evil. WGR5. TSR社. 9399. 
  5. ^ カール・サージェント (1993年). The City of Skulls. WGR6. TSR社. ISBN 1-56076-608-5. 9405XXX1501. 

追加文献

  • ゲイリー・ホリアン、エリック・モナ、ショーン・K・レイノルズ、フレデリック・ワイニング。リビング・グレイホーク・ガゼティアウィザーズ・オブ・ザ・コースト、2000年)。
  • ロジャー・E・ムーア。グレイホーク:ジ・アドベンチャー・ビギンズ (TSR、1998年)。

外部リンク


グレイホーク戦争

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/09 10:11 UTC 版)

グレイホーク」の記事における「グレイホーク戦争」の解説

プレイヤー達を、なじみ深いガイギャックスの「ワールド・オブ・グレイホーク」から自分達の新たな構想移行させるために、TSRプレイヤー来たるべき戦争への道を辿って出来事状況精通させ、それからその戦争自体に彼らを引き込むであろう3部作モジュール計画したプレイヤーがいったん3つのモジュール通じて戦争終えたら、新たなボックスセット出版され新たなストーリー展開新たなフラネスが導入されるのである2つの「ワールド・オブ・グレイホーク・ソーズ」モジュールであるWGS1 ファイブ・シャル・ビー・ワン(英語版)はカール・サージェントに執筆され、WGS2 ハウル・フロム・ザ・ノース(英語版)はデイル・ヘンソンに執筆されて、1991年出版された。これらのモジュールは、種々の出来事戦争への道を辿らせていることを描写していた。 3つ目のモジュールはグレイホーク・ウォーズ(英語版)という戦略ウォーゲーム作り替えられ実際戦争での出来事戦略同盟通じてプレイヤーを導く。このゲーム付属している小冊子、「グレイホーク・ウォーズ・アドベンチャラーズブック」は、この戦争における出来事解説していた。CY582年(ガイギャックスの元々の設定であるCY576年の6年後)に、アイウーズによって開始され地域紛争次第広範囲広がり、フラネスのほとんど全ての国々に及ぶ戦争となった平和条約2年後グレイホーク市締結され、それがこの戦争が「グレイホーク戦争」と呼ばれるようになった理由である。条約調印の日に、レアリー(かつてブライアン・ブルームによって作成され廃棄されたあまり重要でない術者であったが、今やTSRによって八者の円一員にまで引き上げられていた)はロビラー幇助されて自分仲間である円の構成員達を攻撃した攻撃の後、テンサーとオティルーク(英語版)は死亡しており、他方ロビラーレアリーはブライト・ランド(英語版)の砂漠逃亡した。ロブ・クンツ(ロビラーの本来の作成者)は、ロビラー彼の古い冒険仲間であるモルデンカイネン決し攻撃しないであろう信じ、この筋書き異議唱えた。クンツはロビラー著作権持っておらず既にTSR社員でもなかったが、彼はロビラー別の次元界を訪問しており不在の間に、クローンロビラー邪悪な双子攻撃行ったことにしたらどうか、という代替案非公式に提案した

※この「グレイホーク戦争」の解説は、「グレイホーク」の解説の一部です。
「グレイホーク戦争」を含む「グレイホーク」の記事については、「グレイホーク」の概要を参照ください。

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