クルー候補生
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/06/05 21:51 UTC 版)
三河度胸(みかわ どきょう) 主人公。21歳。トラック運転手の父と母、妹を持つ。父親の死後、大学を中退して家族の手伝いをしていた。 生真面目な性格で嘘と暴力を極端に嫌い、自分の「度胸」という名前も嫌っている。死んだ父親のことを好きでは無いが、火星に行きたいという父親の願いだけは叶えてやりたいという強い意志を持っている。 筑前智(ちくぜん さとる) 香港出身の21歳。スチュアート飛行士の著書を読んだことがきっかけで宇宙飛行士に志願。口八丁と要領の良さが最大の武器である。選抜試験開始当初は金がなく、筑波の森でテント生活をしていた。度胸とは親友になる。 市原茶々(いちはら ちゃちゃ) 人の心を読む能力のある女性。オーストラリア出身。自分の名前と能力を嫌っている。生物の住んでいない場所に行きたいという願望から、選抜試験に志願した。歌声はオペラ調で音痴。カラオケは歌ったことがなかったが、休暇を一緒に過ごした度胸の母の歌った『桃色吐息』を気に入ったようで、その後も繰り返し歌っていた。 NASAでの訓練中に筑前と交際を始め、周囲には筑前のガールフレンドとも認識されている。 石田友助(いしだ ゆうすけ) 中学校を卒業したばかりの15歳。色々なことを簡単にこなしてしまい、無感動な性格。救出クルーへの応募の動機は「こっちのほうがおもしろそうだったから」、「ほかにおもしろそうなことないから」。 NASAへ選抜され、救助クルーの予備員だったが、直前になってハリコフが辞退したため、繰り上がって火星に向かうことになる。 武田勇(たけだ いさむ) ヤクザの若頭。23歳。自分が選抜試験で生き残るためには暴力を振るってでもライバルを蹴落とそうとする。度胸とペアを組む無重力環境訓練の事故を通じて度胸のもつ「クソ度胸」を認め、暴力に頼ろうとする考えも少しずつ変わっていく。 坂井輪利宏(さかいわ としひろ) 物理学者。超ひも理論研究のエキスパート。体力的な面では他の候補生達に劣るものの、サバイバル訓練では妻の光子と共に経験豊富な知恵を披露する。ブロンソン飛行士とはアメリカの大学の研究室時代の学者仲間。 夫婦ともども最終選抜試験で体力の限界を感じ、以降は学問の世界に戻った。度胸たちがバイコヌールから打ち上げられる際には、密かに見送りに訪れた。 坂井輪光子(さかいわ みつこ) 坂井輪利宏の妻。夫婦で共に選抜試験に応募し、候補生となった。
※この「クルー候補生」の解説は、「度胸星」の解説の一部です。
「クルー候補生」を含む「度胸星」の記事については、「度胸星」の概要を参照ください。
- クルー候補生のページへのリンク