くり‐たまばち【×栗×癭蜂】
クリタマバチ
和名:クリタマバチ |
学名:Dryocosmus kuriphilus Yasumatsu |
ハチ目,タマバチ科 |
分布:北海道,本州,四国,九州;朝鮮半島,中国,北アメリカ,イタリア |
写真(上):クリに形成されたクリタマバチの虫こぶ(クリメコブズイフシ) |
写真(下):虫こぶ内部のクリタマバチ幼虫 |
説明 虫こぶ(クリメコブズイフシ)の大きさは 15 mm 内外であるが,複数個の虫こぶが癒着し,さらに大きな外見を呈する場合もある。クリの新芽全体が虫こぶ化する場合と,葉の主脈や葉柄に虫こぶが形成される場合がある。虫こぶ内部には複数の幼虫室があり,それぞれの幼虫室内部には 1 幼虫が成育する。年 1 世代で,産雌単為生殖を行う。虫こぶは冬芽の展開と同時に成長を開始,成虫は初夏に虫こぶから脱出する。クリの重要害虫であり,虫こぶの形成は果実生産量の低下,ときにはクリの枯死を引き起こす。本種は中国から日本に侵入したと考えられており,1940年代から日本各地に分布を拡大した。薬剤散布やクリの抵抗性品種による防除のほか,日本産の寄生蜂や,輸入天敵であるチュウゴクオナガコバチ(Torymus sinensis Kamijo)を利用した生物的防除が行われている。 |
栗癭蜂
クリタマバチ
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/09 05:54 UTC 版)
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この記事は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。2015年10月)
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クリタマバチ | ||||||||||||||||||||||||||||||
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分類 | ||||||||||||||||||||||||||||||
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学名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
Dryocosmus kuriphilus Yasumatsu, 1951 | ||||||||||||||||||||||||||||||
和名 | ||||||||||||||||||||||||||||||
栗玉蜂 |
クリタマバチ(栗玉蜂、学名:Dryocosmus kuriphilus)とは、タマバチ科の昆虫の1種である。中国大陸に自然分布し、第二次世界大戦中に旧日本軍が苗木を日本に持ち込んだ際に同時に持ち込まれたとされる(外来生物)[1]。1941年に岡山県で初めて確認され、その後全国に拡大した[1]。クリの生育を阻害する害虫である。タマバチ科は植物防疫法の定める検疫有害動物である[1]。
生態
雄成虫は未発見で、雌成虫が単為生殖する[2]。
栗の新芽に卵を産み付け、孵化して潜り込み、瘤の様な赤色を帯びた球状の膨らみ(虫こぶ)を作りその中で成長する。そのため枝の成長が阻害され、花を(したがって実も)付けなくなる。虫が脱出すると、こぶはそのまま枯れ落ちる。
防除
中国から輸入した天敵のチュウゴクオナガコバチの導入や、間伐・剪定、薬剤散布を行う。
出典
「クリタマバチ」の例文・使い方・用例・文例
- クリタマバチという動物
クリタマバチと同じ種類の言葉
- クリタマバチのページへのリンク