キシリクとは? わかりやすく解説

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キシリク

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2019/06/01 17:45 UTC 版)

キシリク(モンゴル語: Kišiliγ,中国語: 啓昔礼,? - ?)とはオロナウル・ケレングト出身の人物で、チンギス・カンに仕えた千人隊長の一人。『元史』などの漢文史料では乞失黎黒/乞失里黒/啓昔礼、ペルシア語史料ではقشلق(Qishliq)と記される。ケレイト部によるチンギス・カン謀殺の企みを同僚のバダイとともにチンギス・カンに通報した功績によってダルハン(タルハン)の称号を与えられ、キシリク・ダルハン(『長春真人西遊記』では)とも呼称された。




  1. ^ 村上1970,60-65頁
  2. ^ 村上1972,111-114頁
  3. ^ 『元史』巻136列伝23,「哈剌哈孫、斡剌納児氏。曾祖啓昔礼、始事王可汗脱斡璘。王可汗与太祖約為兄弟、及太祖得衆、陰忌之、謀害太祖。啓昔礼潜以其謀来告、太祖乃与二十餘人一夕遁去、諸部聞者多帰之、還攻滅王可汗、併其衆。擢啓昔礼為千戸、賜号荅剌罕。従平河西・西域諸国。祖博理察、太宗時従太弟睿宗攻河南、取汴・蔡、滅金、賜順徳以為分邑。父博理察、従憲宗伐蜀、卒于軍」
  4. ^ 志茂2013,719頁
  5. ^ 村上1976,33-34頁


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