カレーの発展
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/01/26 10:42 UTC 版)
1950年代後半以降、秋田などの東北地方の田舎にもカレー粉が普及した。神代地区(1950年代当時:神代村)でも家庭料理としてのカレーが広まったが、1950年代後半~1960年代前半の当時は牛肉や豚肉などの畜肉が思うように入手できなかったため、具には鯖や鮭などの魚肉の水煮の缶詰や、魚肉ソーセージや地元産の野菜を使用し、鰹節のほか煮干しや昆布などでとった出汁を基本とした醤油味の和風ブイヨンで煮込み、フライパンで少量のカレー粉と大量の小麦粉を炒め合わせて作ったルゥを練り上げてカレーのソースを作っていた。21世紀初頭のカレーに比べればカレーソースのコクや香辛料の香りが弱く、後からウスターソースをかけて食べるのが一般的であった。しかしながら当時の秋田県の山間部で味わえる香辛料を用いた西洋料理はカレーライス程度だったため、子供たちから人気を博した家庭料理だった。 しかし、1960年代中盤以降に入ると「バーモントカレー」(ハウス食品)や「ゴールデンカレー」(エスビー食品)などに代表される板チョコレート状の固形ルゥの市販普及に伴い、かつての調理方法はほとんど行われなくなった。
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