カツミ執行代理人事務所
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 07:00 UTC 版)
「フリージア (漫画)」の記事における「カツミ執行代理人事務所」の解説
叶ヒロシ 本作の主人公。敵討ち執行代理人。後に「幽霊殺し」という異名を取る。 地味な出で立ちに眼鏡、電波系の物言いという一見殺し合いにむかなさそうな青年だが、実は特殊部隊出身で卓越した戦闘能力を持ち、また敵に自分の幻影を見せる"擬態"能力を使う。他者への共感性というものが不完全で、「日常のバランスを保とうと」するあまり常に自らの世界に閉じこもっている。その後トシオ戦を通して「他人のして欲しいことをする」ということに興味を示したが、異常な認知や自分の殻にこもった思考回路はそのままで、いまだ健常な心理状態とは言い難い。溝口や山田と違い、敵討ちをかつて経験した戦場での殺し合いと同じ、自らの日常を構築するための「仕事」として認識している。 ヒグチ 敵討ち執行事務官の女性。どこか浮世離れをしており、冷酷な性格で人々を心理的に追い詰める。 軍に入隊する前のヒロシの同僚達にレイプされた過去があり、その時に居合わせたヒロシに異常な興味を抱いている。田中慶太戦時に、爆撃が事務所を襲い致命傷を負う。その後、事務所にやってきたヒロシと言葉を交わした後、死亡する。 溝口正樹 敵討ち執行代理人。山田とヒロシの先輩。ヒグチの担当する処理班のリーダー的存在。 暴力的な性格で周囲の人間を自分より弱い「シマウマ」とみなし、敵討ちを「狩り」と呼んで楽しんでいる。しかし、ヒロシや幽霊のような自分より強い存在には途端に臆病になる性格のため、ヒロシを恐れ、排除しようとしている。他者と共感しようとするヒロシと入れ替わるように、徐々に精神を病んでいく。その狂気故に暴走し、遂に直接ヒロシを襲撃するが、幻影に翻弄された挙句、通り魔に刺され、警官隊に射殺される。 山田一郎 敵討ち執行代理人。ヒロシの同期。 真面目で正義感が強い男。当初は童顔の青年で敵討ちに幻想を抱いていたが、数々の戦いを通して成長し、その真面目さゆえに買収された国選警護人に発砲するなど、酷薄で危険な一面も表すようになる。ルール違反を繰り返す溝口と仲が悪く、不正を告発したこともあった(しかし寺島戦において自身も飯島と金子のルール違反を揉み消している)。終戦後、田中慶太への敵討ちで無関係の市民を撃ち殺してしまったことから犯罪者という扱いを受けるが、司法取引でヒロシの場所を教え、彼に投降を呼びかけるも拒絶される。 カツミ所長 代理人事務所の所長。敵討ち推進派の政治家や執行人協会の理事などにコネを持つ。 金子 新人の敵討ち代理執行人。山田の下で研修中。飯島に比べるとやや気弱。しかし寺島戦ではたった一人で立ち向かう慎重さと胆力を見せた。田中慶太戦にて、田中の警護人らに射殺される。 飯島 新人の敵討ち代理執行人。山田の下で研修中。なにかと強気で挑戦的な態度が目立つ。寺島戦にてヒサエに射殺される。
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