オンライン動画ストリーミング
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/29 14:59 UTC 版)
「クローズドキャプション」の記事における「オンライン動画ストリーミング」の解説
インターネット動画ストリーミングサービスのYouTubeが、動画のキャプションサービスを提供している。動画作成者はSubViewer(* .SUB)およびSubRip(* .SRT)や(* .SBV)ファイルをアップロードすることができるベータ版の機能ながら、同サイトは動画のキャプションを自動的に書き起こして生成する機能も追加しており、程度の差はあるものの動画コンテンツに成功をもたらしている。この自動キャプションは、BGMが流れていたり大袈裟に感情的にしゃべっている動画では不正確になる事が多い。音量の起伏でも機械生成されるキャプションが意味不明になることがある。強いアクセント、皮肉、話題転換、同音異義語などでも同様の問題が起こる。 2010年6月30日に、YouTubeは米国のキャプション販売業社向けに新たな指定「YouTube Ready」を発表した。初期リストにはキャプション品質評価に合格した12社が入り、彼らには利用者がサービス詳細を知ることができるウェブサイトとYouTubeチャンネルがあり、YouTubeコンテンツに提供するサービス範囲の料金も掲載している。 Flash Videoは、W3Cの時間指定テキストフォーマットであるTTML (Timed Text Markup Language) を使用したキャプションもサポートしている。最新のFlashオーサリングソフトウェアでは、無料の再生用スキンとキャプションコンポーネントが追加され、視聴者はWebページからの再生中にキャプションのオン/オフを切り替えることが可能である。昔のFlashバージョンでは、他社のキャプションコンポーネントとFlash Videoのキャプションスキンに依存していた。Flexで設計されたカスタム版Flash Playerでは、時間指定テキスト変換プロファイルの、キャプション用XMLやSAMIファイル(Huluキャプション等)に対応するよう仕立てることができる。これは、米国連邦通信委員会よりキャプション付きのオンデマンドコンテンツを提供するよう義務付けられている米国の放送局やケーブル放送網の大部分にとって喜ばしい手法である。一般的にメディアエンコード業者は MacCaption などのソフトウェアを使ってEIA-608のキャプションをこの形式に変換する。またSilverlight Media Frameworkは、ダウンロードおよび順応ストリーミングメディアのいずれでも時間指定テキスト交換プロファイルに対応する機能がある。 Windows Media Videoは、ビデオオンデマンドのストリーミングやライブストリーミングの双方でクローズドキャプションに対応している。 一般的にWindows MediaのキャプションはSAMIファイル形式に対応したものだが、埋め込まれたクローズドキャプションデータを伝送することも可能である。 EBU-TT-Dという配信フォーマットは、複数ある EBU-TT-D字幕(キャプション)配信フォーマット のプラットフォームにわたる複数の再生機器に対応している。 QuickTimeビデオは独自のクローズドキャプショントラックを経由することで608キャプションの生データに対応している。これらのキャプションはオンとオフを切り替えることができ、テレビのクローズドキャプションと同様のスタイルで全ての標準フォーマット(ポップオン、ロールアップ、ペイントオン)で表示可能であり、ビデオ画面の任意の場所に配置したり分割することが可能である。QuickTimeのクローズドキャプショントラックは、Macintosh版もしくはWindows版のQuickTime Playerのほか、iTunes(QuickTime経由)や一連のiPod機器、iPhone、iPadで表示可能である。
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