オリエント急行を復元した観光列車とは? わかりやすく解説

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オリエント急行を復元した観光列車

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/02 09:35 UTC 版)

オリエント急行」の記事における「オリエント急行を復元した観光列車」の解説

第二次世界大戦後オリエント急行戦前のような豪華列車ではなくなった。特に東欧圏の駅停車時には検問が行われ、客離れ進み出稼ぎ労働者多く利用するようになった一方1970年代以降旧国寝台車会社客車などを使用し戦前のオリエント急行を復元した観光列車が運行されている。 古く1967年国際寝台車会社自身が「まだひとつのヨーロッパがあったとき」と題して豪華列車によるツアー募集した例があるが、このときは料金が高すぎたために客が集まらず実現に至らなかった。 1976年3月にはスイス連邦鉄道Walter Finkbohnerの企画により、「特別シンプロン・オリエント急行」と名付けられ列車ミラノ - イスタンブール間を走った同年10月にはFinkbohnerの友人スイス実業家アルバート・グラッツがチューリッヒ - イスタンブール間で「特別アールベルク・オリエント急行」と名付けた列車走らせた。これはのちのノスタルジー・オリエント急行の基になっている20世紀末から21世紀初頭時点においてヨーロッパで運行されている「オリエント急行」を名乗る観光列車には以下の3つがある。 ノスタルジー・イスタンブール・オリエント急行Nostalgie Istanbul Orient ExpressNIOE)、旧名ノスタルジー・オリエント急行Nostalgie Orient ExpressNOE) - スイス旅行会社インターフルーク社が1977年から運行始めた列車ベニス・シンプロン・オリエント・エクスプレス(ベニス・シンプロン・オリエント急行Venice Simplon Orient ExpressVSOE) - オリエント・エクスプレス・ホテルズ社(現・ベルモンド)が1982年運行始めた列車プルマン・オリエント急行Pullman Orient ExpressPOE) - フランスアコーホテルズ傘下入ったワゴン・リ社所有する列車寝台車はなく昼行専用である。 なお、これらの観光列車用いられている車両1930年前後製造されたものであり、スペース室内設備機能性などの面では、2000年代新型列車個室寝台見劣りするところもある。しかしながら調度品の質や人的なサービスの充実車内でのイベント出席の際のドレスコード設けられているなど、演出としての豪華さのみならず列車格調風格ステイタスに関してはほかのいかなる観光列車比べて際立っている。 また、NIOEVSOEとも寝台車Lx型を使用しているが、Lx型は本来青列車など西ヨーロッパ圏内列車用いられていた車両であり、国際寝台車会社オリエント急行では一部区間でのみ連結されていた。プルマン・カー(サロン・カー)も同様である。

※この「オリエント急行を復元した観光列車」の解説は、「オリエント急行」の解説の一部です。
「オリエント急行を復元した観光列車」を含む「オリエント急行」の記事については、「オリエント急行」の概要を参照ください。

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