オセロの起源
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/21 17:32 UTC 版)
「オセロ (ボードゲーム)」の記事における「オセロの起源」の解説
現在普及しているオセロのパッケージは、日本オセロ連盟元会長の長谷川五郎が1970年頃に東京都で完成させてゲーム会社のツクダに持ち込み、1973年に発売されたものである。長谷川がオセロを開発するに至った経緯については本人の説明が二転三転しており、定かではない。特に、オセロのルーツについては、 ジョン・モレットとルイス・ウォーターマンが19世紀にイギリスのロンドンで考案したアネクゼイションやリバーシ(源平碁)というゲームがオセロの原型であり、長谷川が東京都内でリバーシの基本ルールを維持しつつ名称・用具・環境などを整備してパッケージとして確立したものがオセロである。 1945年に中学生時代の長谷川本人がリバーシとは独立に茨城県水戸市で考案した挟み碁というゲームがオセロの原型である(結果的にオセロとリバーシは似通ったゲームとなっているが両者は無関係)。 という2つの説がある。 オセロ発売当初、長谷川はリバーシがオセロの原型であるとしていたが、2000年頃からは、自身が考案した挟み碁がオセロの原型であると主張するようになっている。なお、2000年以降の長谷川の発言以外に挟み碁というゲームが実在したことを裏付ける根拠はない。このような経緯から、オセロとリバーシの関係やオセロ発祥の地については争いがある(詳しくはオセロとリバーシの節で後述)。 アネクゼイション、リバーシ、挟み碁、オセロは、いずれも「挟んだら裏返す」という基本原理に共通点があるが、細かい部分では表のような違いがある。 オセロとそのルーツになったゲームの違いゲーム名最初期の文献(出典)開発年・開発者・発売元石の色盤面の形状初期配置複数石挟み着手不能時着手回数制限アネクゼイションWaterman v. Ayres(1888年) 1870年(ロンドン)ジョン・モレットF・H・エアーズ 不明 十字形 不明 不明 不明 不明 リバーシ(19世紀)Reversi and Go Bang(1890年) 1883年(ロンドン)ルイス・ウォーターマンジャック・アンド・サン 黒白 黒赤 赤白 8×8の正方形 オリジナル 全部裏返す パス 32手 リバーシ(20世紀)世界遊戯法大全(1907年) 1900年頃不明多数 黒白 黒赤 赤白 8×8の正方形 クロス パラレル オリジナル 全部裏返す パス 無制限 挟み碁オセロ百人物語(2005年) 1945年(水戸)長谷川五郎未発売 黒白 多様 不明 多様 不明 不明 オセロオセロの打ち方(1974年) 1970年頃(東京)長谷川五郎ツクダ 黒白 8×8の正方形 クロス 全部裏返す パス 無制限 ここでは、リバーシに基づく歴史と挟み碁に基づく歴史の双方を対等に紹介する。
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