オオキバハリアリ亜属とは? わかりやすく解説

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オオキバハリアリ亜属(M. gulosa species group)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/05/22 04:03 UTC 版)

キバハリアリ属」の記事における「オオキバハリアリ亜属(M. gulosa species group)」の解説

グローサキバハリアリ(Myrmecia gulosa) 英名にはGiant bulldog antRed bulldog antなどがある。働きアリ体長15〜26mm。25mmを超えるインチ・アンツの一つ。キバハリアリ亜科全体基準種であると同時に、オオキバハリアリ亜属の基準種位置づけられる。 首都キャンベラシドニーといった大都市周辺で最も普通にみられるキバハリアリである。また、多摩動物公園昆虫園飼育展示されたりペットとして時折輸入されたりもするなど、日本国内で姿を見る機会比較的多い種である。黒い腹端以外の体色鮮やかな赤褐色。 gulosaはtarsataに比べる攻撃性が低いと報告されている。 広大な巣穴掘り出入り口には直径20〜50cmもの盛り土生じる。出入り口直径はいびつで大きく、5cm前後巣穴ポータル大きくいびつなのは、大顎長いために掘削作業器用さを欠くアリ共通の特徴である。 大コロニー個体数10002000頭に達する。羽アリ出現は1〜2月。ただし、雄が膨大な誕生するのに対し女王1020程度しか生じないMyrmecia pavida 働きアリ体長19〜22mm。女王は25mm。オーストラリア南部西部分布形態色彩共にgulosaによく似ており、また時折日本国内ペットとして輸入されるのも同様である。 Myrmecia brevinoda 体長働きアリでは体長37mm女王では40mmに達す世界最大のキバハリアリ。体の大半暗赤色で、腹部のみ黒く、その点で本種もgulosaに似る。 クイーンズランドニューサウスウェールズヴィクトリア、そして首都圏といった東オーストラリア州特産種である。 タルサータキバハリアリ(Myrmecia tarsata) 働きアリ体長22〜24mm。体色全身極細かい点刻密生する艶のない黒褐色1988年グローサキバハリアリよりも先行して多摩動物公園昆虫園コロニー飼育展示がされ、繁殖にも成功している。 属内でも非常に凶暴な種類で、最も飼育しにくいキバハリアリだという。飼育下ではショウジョウバエコオロギ若齢幼虫馬肉片等が餌として利用できたという。 シミルマキバハリアリ(Myrmecia simillima) 働きアリ体長19〜23mm。女王アリはやや大きく22〜24mmである。 ニューサウスウェールズヴィクトリア沿岸部内陸部分布旺盛である。 1995年から多摩動物公園昆虫園飼育展示された。 Myrmecia regularis 雌の体長10〜20mm。西オーストラリア州固有種。本種の巣内には小型カエル(Pseudophryne nichollis)が寄生し幼虫補食しており、彼らは毒針殺されないための何らかの防御手段持っている考えられている。 Myrmecia mjobergi 働きアリ体長17〜27mm。女王は30mmを超える。 キバハリアリ亜科唯一の樹上性種。大型シダ類の非常な高所コロニー構えるため、発見観察が非常に困難である。人の目に触れるのは、コロニー強風などで偶然地表落下した場合が多い。 クイーンズランド州多産し、他州にもいくらか分布する

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