エコ・ドライブ−ひとり一人の大切な時間に合わせて
エコ・ドライブといえば、環境に配慮した自動車の運転と思うかもしれません。しかし今回のキーワードは腕時計の話。
最近、腕時計をしていない方をみかけます。携帯電話の時刻表示で、十分間に合うからかもしれませんね。しかし、アウトドアやファッションなど、腕時計を身につけるシーンは決して無くなった訳ではありません。機能や宝飾性を追求したり、魅力ある愛用品として、ひとり一人の大切な時間に合わせて、様々な種類の時計が発売されています。
10万年に1秒の誤差しか生じないとされている「原子時計」。電波時計は、この原子時計をもとに送信される標準電波を受信し、自動的に時刻や日付を修正します。わが国の標準電波は、情報通信研究機構が運用する福島県にある「おおたかどや山標準電波送信所」と、佐賀県にある「はがね山標準電波送信所」の2カ所から送信されています。
「エコ・ドライブ」とは、太陽光を始めとする光エネルギーを電気エネルギーに変換して動く時計の仕組みのこと。ソーラー電卓の腕時計版といえばわかりやすいですね。
シチズンの電波時計は、電波時計の動力源にエコ・ドライブを組み合わせることで、正確な時間を常に刻み続ける時計を完成させました。さらに、アンテナを内蔵し、裏蓋を含むフルメタルケースへと進化することで薄型化も実現しています。
光が当たることで電気を発生させるソーラーセルを内蔵し、セルが光を受けることで発電し、時計を動かす。また、余った電気エネルギーは二次電池に蓄えられます。電池交換の必要がない、二次電池に有害な金属を含まない、さらに、製造過程で有害物質を使用しないなど、同社の電波時計は、時計としてわが国で初めて「エコマーク商品」に認定されました。
「JIS1種耐磁」、「衝撃検知機能」、「針補正機能」という三つの機能を一体化させ、より正確な時刻表示を可能に。同社ではこの電波時計の技術をPerfex(パーフェックス)と呼んでいます。
電波時計として初めて実現した「JIS1種耐磁」は、時計の誤動作の大きな原因である、テレビや携帯電話などが発生する磁気を電波時計としての機能を損なうことなく防御します。「衝撃検知機能」は、衝撃を検知すると自動的に秒針を制御。外的ショックによる秒針のずれを大幅に軽減します。「針補正機能」は、万一針ずれが発生した場合でも、針位置検出システムによって、IC内時刻カウンターと秒針との誤差を検出し、針を正しい位置まで瞬時に移動させます。
昨年には、世界の3エリア(日本・米国・欧州)で標準電波を受信できる機能を搭載した電波時計も登場しました。
小型化や精密技術の追求に、「ものづくり」の原点を見るようです。
(掲載日:2007/04/13)
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