エコドライブ運動(経済運転)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 08:54 UTC 版)
「遠鉄バス」の記事における「エコドライブ運動(経済運転)」の解説
遠州鉄道では全国的にも早くからエコドライブ運動を行っており、経済運転(けいざいうんてん)と称している。浜松市のオムニバスタウン指定を機に強化された。 サンバイザーには経済運転5原則が貼付され、徹底されている。晴天時の昼間の車内灯を消灯、アクセルを深く踏み込まない、エンジンブレーキの活用、正面赤信号などでの早目のアクセルオフ、高速ギアの有効活用、暖気運転は年間通して3分以内などが挙げられる。なお、過剰なトルクが出ないように燃料噴射を絞っている車両もあるほか、燃費に影響する車両総重量を抑えるため燃料は満タン給油せずタンク容量の2/3までの給油を行っている。 また、回転数については会社全体の方針として大型車1600回転、中小型車1800回転以下でのシフトアップ、そして営業所毎に1200回転以下や1300回転以下などでシフトアップする様指導しており、会社全体として昇り坂などであっても大型車1800回転、中型車2000回転、小型車2200回転を絶対に超えてはならないこととなっている。そのため三菱ふそう製の車輛を中心に、1800回転を超えるとブザーが鳴りつづけるようになっている車輛が多い。なお、車両によっては1500回転など1800回転未満でもブザーが鳴るよう設定されていることもある。 この他、信号待ちなどの際に、アイドリングストップ装置非搭載の車輛でもアイドリングストップを実施していることが特筆できる。また、同装置の有無にかかわらずアイドリングストップ時には全車輛で音楽を流すことによりアイドリングストップ時の静寂を防いでいる。 バッテリー(蓄電池)の電圧低下時(バッテリーあがり)やDPFの作動時等には信号待ちでのアイドリングストップを行わないことがあるが、浜松駅バスターミナルではいかなる場合もエンジンストップすることとなっている。また、全車両とも蓄電池の電圧低下を示す警報灯が運転席左(運賃箱奥)に設置されている。 これらにより、遠鉄バスでは営業所間の燃費順位を競っており、また乗務員毎の燃費の成績もついている。さらに各営業所の燃費のいい乗務員が集まり燃費対策会議が行われている。 なお、現代の信号待ちでのアイドリングストップ運動が盛んになる前から、戦後には既にバスターミナルなどの起終点や営業所・車庫ではエンジンストップを行っていた。
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