エオケラトプスとは? わかりやすく解説

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エオケラトプス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/23 04:17 UTC 版)

カスモサウルス」の記事における「エオケラトプス」の解説

1901年ローレンス・ラムはカナダ・アルバータ州・ベリークリークで恐竜頭骨発見しモノクロニウス属の新種、M.カナデンシスとして発表した。 その 模式標本NMC 1254 はカンパニアン中頃のものと思われるベリーリバー層群から発見された。それは部分的な頭骨下顎脊椎前部含んでおり、亜成体思われた。頭部は右の上眼窩角、右眼窩、右側鱗状骨フリルの縁の断片、そして左の下顎後部要素からなる。この時、ラムは右頸部発見した思っていたが、これは後に正しく鼻骨特定された。彼は1897年右下顎を NMC 284 とし、それと別に眼窩角を NMC 190とした。 1905年スタントンジョン・ベル・ハッチャーは、本種をケラトプス・カナデンシス Ceratops canadensis として、つまりケラトプス属に含まれるとして再記載した。 これは1907年ハッチャー死後の出版確認された。その中でハッチャーはさらに上顎と歯を参照し、カスモサウルス・ベリとの同一性示唆していた。 1915年ラムは新属エオケラトプスを設立した。この名は古代ギリシャ語で「暁のケラトプス」を意味する本属ケラトプスより更に古い時代生きていたと考えた故である。モノクロニウス・カナデンシスに代わってE.カナデンシスがその模式種とされた。 後の1915年複数標本がエオケラトプスに含められた。その内一つ1913年にウィリアム・エドマンド・カトラーによって発掘され化石である。それはカトラー不慮の死後、カルガリー動物園保管されていたが最終的に破壊され失われたものとアメリカ古生物学者たちは推定していた。しかし実はカトラー自然史博物館売却して、それがカスモサウルス BMNH R4948 として収蔵されていたことが2010年発覚した別の標本 UALVP 40 は、1921年ジョージ・フライヤー・スタンバーグによって発掘され1923年にエオケラトプスとしてチャールズ・ホイットニー・ギルモアによって記載されたものである1933年リチャード・スワン・ルル はそれがカスモサウルス・カイセニのメスかもしれない考えた1990年、 トーマス・レーマンはカスモサウルス・カイセニとエオケラトプスを統合しカスモサウルス属の新種、カスモサウルス・カナデンシスに含めた2010年にニコラス・ロングリッチは、レーマンC.カナデンシスとした TMP 1983.25.1を新属新種モジョケラトプス・ペリファニアとして記載した。(詳細前節モジョケラトプス参照)その顛末でエオケラトプスは疑問名となったキャンベルらは、2016年カスモサウルスの種についての分析でエオケラトプスおよび C. カイセニはどちらもホロタイプとしての独自性に欠くため種不詳カスモサウルスとした。 ホロタイプはかなり小さ個体であることを示している。その鱗状骨外側曲線沿って計測して長さ57cm、幅38cm。縁後頭骨6つ亜成体であることは、短く幅の広い鱗状骨、短い鼻面癒合ていない鼻骨によって判断することができる。鼻角基底部には、三日月形構造があり、鼻骨との接触面が見える。これは、1915年ラムが縁鼻骨形成する別の骨化であることを示唆している。エオケラトプスの上眼窩角は通常のカスモサウルス比べかなり長く、216mmある。これは基底部直径二倍長さになる。上眼窩角は後ろ反っている。ラムはこの角の反り個体成長段階途中であったことを示すわけではなくタクソンが有効であることを示す独自の特徴であると唱えた。しかし今日ではこの角の反りカスモサウルス亜科において、その個体未成熟であることを示す特徴として理解されている。 1902年ラムはモノクロニウス・カナデンシスをケラトプス亜科分類した1915年ラムはエオケラトプス亜科 Eoceratopsinae を設立し、そこにアンキケラトプストリケラトプス、そしてネドケラトプス当時ディケラトプス)も含めカスモサウルス亜科よりもコンパクト頑丈なフリルをもつ別のグループ考えられた。 今日ではそういった形態はエオケラトプスも含めカスモサウルス亜科含まれることになっている

※この「エオケラトプス」の解説は、「カスモサウルス」の解説の一部です。
「エオケラトプス」を含む「カスモサウルス」の記事については、「カスモサウルス」の概要を参照ください。

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