ウェルキン・ゲトリクスとは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > 外国人名の読み方 > ウェルキン・ゲトリクスの意味・解説 

ウェルキンゲトリクス

名前 Vercingetorix

ウェルキンゲトリクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/05/08 14:19 UTC 版)

ウェルキンゲトリクスの像(フレデリク・バルトルディ作、クレルモン=フェラン、中央広場)

ウェルキンゲトリクス(Vercingétorix [1]紀元前72年 - 紀元前46年)は、ガリア(現在のフランス)に住むケルト人ガリア人)の一部族であるアルウェルニ族の出身で、古代ローマのガリア侵略に対して抵抗した人物である。フランス最初の英雄と称される。ヴェルキンゲトリクスヴェルチンジェトリクスヴェルサンジェトリクスフランス語読み仮名転写)とも表記される。

生涯

"Vercingétorix jette ses armes aux pieds de César"1899年フランス人画家リオネル・ロワイエ英語版作。ル・ピュイ=アン=ヴレ、クロザティエ博物館[cf.fr]所蔵) アレシアの戦いにて、カエサル(赤いトガをまとう人物)の軍門に下り、勝利者の足元に武器を投げ捨ててみせるウェルキンゲトリクス(馬上の人)。

父のケルティルがローマと戦うためガリア諸部族(ガリア人[ガリアのケルト人]諸部族)をまとめ上げた後に暗殺されている [2]。 その後20歳前後で族長[3]となり、ガイウス・ユリウス・カエサルガリア戦争において、それまで統率の執れていなかったガリア諸部族(ガリア人[ガリアのケルト人]諸部族)をまとめ上げて対ローマ統一部隊を組織すると、ガリア各地でゲリラ戦やローマ軍の兵站線の寸断、焦土作戦などを展開し、ローマ軍を苦しめた。アウァリクム包囲戦でアウァリクムを陥落させられたが、ゲルゴウィアで反撃、ローマ軍に勝利した(ゲルゴウィアの戦い)。

しかし、最終的にはガリアの都市アレシア(現在のディジョンに近い地域)に追い詰められ、ローマ軍に包囲された。突破作戦を決行するも失敗し、部下達の保全を条件についに降伏、投降した(アレシアの戦い)。その後、ウェルキンゲトリクスはローマへと送られ、6年間トゥッリアヌムに投獄された。その後紀元前46年にカエサルが挙行した凱旋式で引き回され、同じく捕虜として引き回されたクレオパトラの妹アルシノエヌミディアユバの幼い王子には凱旋式を観覧していた群衆からの同情が寄せられたとされ最終的に助命されているが、ウェルキンゲトリクスは絞首刑に処されている[4]

フランス最初の英雄

近代に至ってもウェルキンゲトリクスはフランス最初の英雄、ガリア解放の英雄とされ、かつてアレシアの町があった現在のアリーズ・サント・レーヌ英語版にはナポレオン3世の命によって銅像が建てられた。また、フランス人彫刻家フレデリク・バルトルディ作のウェルキンゲトリクスの像が、クレルモン=フェランの中央広場に建てられた。そのほか、サン=ジェルマン=アン=レーには彫刻家エメ・ミレー作の像が建てられている。

最近では、1959年に始まったフランス発でヨーロッパとその旧植民地全体へ広がった人気漫画アステリックス』シリーズにはウェルキンゲトリクスの姿が投影されている。

ギャラリー

出典

  1. ^ 当時のラテン語(ローマ側の公用語)による綴り字は、"VERCINGETORIX"、ほか。
  2. ^ 日本経済新聞 2014年2月2日最終面p32 「英雄の父」(佐藤賢一)。
  3. ^ 族長 :tribal chief、chieftain (wikt:en)。
  4. ^ ゴールズワーシー下, p. 292.

参考文献

脚注

関連項目


ウェルキン・ゲトリクス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 13:39 UTC 版)

エア・ギアの登場人物」の記事における「ウェルキン・ゲトリクス」の解説

重力子ジェネシスの「牙の王」。アメリカでは"水棲魔龍オルカ)"と呼ばれていた。極めつくした技を使い周囲水分生物水分含む)を爆発させることができる。さらに、水中では無類強さ誇り10分以上は潜れる上に、水圧一点集めて相手押し潰すといった応用も可能。1G世界で瞳孔十字が浮かぶ。技影はオルカ愛称ウェルだが本人本名呼ばれるのを好む。長らく何の道何の王なのかはわからなかったが、宙の会話から「牙の王」であることが判明した。リクス(RIX)にはギリシャ語で王という意味があるイッキ襲撃に向かう際、咢に遭遇興味持ち戦い挑む敗れる。よく言葉最後に「?」をつける。

※この「ウェルキン・ゲトリクス」の解説は、「エア・ギアの登場人物」の解説の一部です。
「ウェルキン・ゲトリクス」を含む「エア・ギアの登場人物」の記事については、「エア・ギアの登場人物」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「ウェルキン・ゲトリクス」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「ウェルキン・ゲトリクス」の関連用語

ウェルキン・ゲトリクスのお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



ウェルキン・ゲトリクスのページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアのウェルキンゲトリクス (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaのエア・ギアの登場人物 (改訂履歴)、ROME[ローマ] (改訂履歴)、ファイナルファンタジーXIII (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS