ウィリアムズ・FW40とは? わかりやすく解説

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ウィリアムズ・FW40

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/10/05 05:14 UTC 版)

ウィリアムズ・FW40
カテゴリー F1
コンストラクター ウィリアムズ
先代 ウィリアムズ・FW38
後継 ウィリアムズ・FW41
主要諸元
エンジン メルセデス M08 EQ Power+
1.6L V6ターボ
タイヤ ピレリ
主要成績
チーム ウィリアムズマルティーニ・レーシング
ドライバー フェリペ・マッサ
ランス・ストロール
ポール・ディ・レスタ
出走時期 2017年
通算獲得ポイント 83
初戦 2017年オーストラリアGP
最終戦 2017年アブダビGP
出走 優勝 表彰台 ポール Fラップ
20(40台) 0 1 0 0
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ウィリアムズ・FW40 (Williams FW40) は、ウィリアムズ2017年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カーである。

本来であれば、前年のFW38の続番である「FW39」となるところだが、2017年は「ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング」としてのF1参戦40周年[1]を迎えるため、シャシー名称を「FW40」としている[2]

概要

2017年2月17日に画像が先行公開され[3]同月25日にオンラインで公開された[4]。新しいレギュレーションに合わせる形で、フロントウイング、フロアの前端、リアウイングはいずれも三角形状を持っている。また、フロントウイングとリアウイングの幅が広くなり、大きくなったピレリタイヤに合わせられた[5]。画像先行公開時にはなかったシャークフィンがオンライン公開時に装着されている[6]

2017年シーズン

ドライバーは当初残留予定だったバルテリ・ボッタスニコ・ロズベルグの引退を受け急遽メルセデスへ移籍したため、前年引退宣言を行ったフェリペ・マッサが引退を撤回して復帰。チームメイトはランス・ストロールが昇格した。

序盤はマッサが奮闘したびたび予選Q3に進出、まめに入賞する位の戦力状態であった。一方ストロールは予選で劣ったり他車との接触リタイヤが続き批判もあったが、第8戦アゼルバイジャンGPでストロールが初の表彰台に立った。これが結果的にトップ3チーム(メルセデス、フェラーリ、レッドブル)以外で唯一の表彰台を獲得したドライバーとなった。また、第13戦イタリアGPは雨で荒れた予選でストロールが4位となり、レッドブル勢のグリッド降格によりフロントローを獲得した。

マッサは第11戦ハンガリーGPのフリー走行で体調不良を訴え欠場。予選以降はリザーブドライバーのポール・ディ・レスタが代走を務めた[7]

この年は、ボッタスの移籍やペイドライバーのストロールの加入など、チーム環境に波乱のあったシーズンであったが、結果だけ見ればコンストラクターズ5位を確保した。マッサは前年に近いポイントを獲得。ストロールもF1のデビューイヤーながらも、序盤の3戦と第16戦以外は完走しており、表彰台入賞やマッサと同等のポイントを得るなど一定の結果を残した。だが、総獲得ポイントでは前年の半分近くに減少している。そしてマッサはこのシーズンをもって完全にF1から引退した。

スペック

[8]

シャシー

パワーユニット

  • 型式:メルセデス M08 EQ Power+
  • 排気量:1,600cc
  • 気筒数・角度:V型6気筒・90度
  • バルブ数:24
  • 最高回転数:15,000rpm(レギュレーションで規定)
  • 最大燃料流量:100kg/h(10,500rpm以上)
  • 燃料噴射:高圧直噴(1インジェクター/シリンダーあたり最大500bar)
  • 廃棄タービンの最大回転数:125,000rpm
  • ERSメルセデスAMG ハイ・パフォーマンス・パワートレインズ

記録

No. ドライバー 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 ポイント ランキング
AUS
CHN
BHR
RUS
ESP
MON
CAN
AZE
AUT
GBR
HUN
BEL
ITA
SIN
MAL
JPN
USA
MEX
BRA
ABU
2017 19 マッサ 6 14 6 9 13 9 Ret Ret 9 10 PO 8 8 11 9 10 9 11 7 10 83 5位
18 ストロール Ret Ret Ret 11 16 14 9 3 10 16 14 11 7 8 8 Ret 11 6 16 18
40 ディ・レスタ Ret

脚注

  1. ^ 前身の「フランク・ウィリアムズ・レーシングカーズ」は含まれない。ただし、シャシー名の「FW」は前身時代の1974年から使用されている。1977年マーチを走らせたため、コンストラクターとしてのデビューは翌1978年となる。
  2. ^ 幻の「FW39」。F1参戦40周年のウイリアムズ、来季はシャシー名のしきたり破る”. AUTOSPORTweb (2016年11月2日). 2016年11月2日閲覧。
  3. ^ ウイリアムズF1チーム、2017年型ニューマシン、『FW40』の画像を公開”. AUTOSPORTweb (2017年2月17日). 2017年3月3日閲覧。
  4. ^ ウィリアムズが新車FW40を公開”. ESPN F1 (2017年2月25日). 2017年3月3日閲覧。
  5. ^ 【2017年F1ニューマシン技術解説】ウイリアムズFW40”. motorsport.com (2017年2月19日). 2017年3月3日閲覧。
  6. ^ ウィリアムズ FW40:実車画像”. F1-Gate.com (2017年2月25日). 2017年3月3日閲覧。
  7. ^ ウィリアムズ、体調不良のマッサに代えてポール・ディ・レスタを起用”. F1-Gate.com (2017年7月29日). 2017年7月29日閲覧。
  8. ^ ウィリアムズ「FW40」 スペック”. STINGER (2017年2月25日). 2017年3月3日閲覧。



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