ウィリアムズ・JPH01とは? わかりやすく解説

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ウィリアムズ・JPH01

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/08/25 17:04 UTC 版)

ウィリアムズ・JPH01は、ウィリアムズF1が設計し、イングランドエセックス州のマウンチューン・レーシングが2009年のFIA F2選手権用に開発したフォーミュラカー2009年の開幕戦から2011年シーズンまで使用された。

2012年に使用された、マイナーチェンジ版であるJPH1Bについても本記事で述べる。

JPH01

ヘンリー・サーティースがドライブするJPH01

JPH01の開発において、先行マシンの後方を走行していても、フロントエンドのダウンフォースを犠牲にすることなく高レベルのダウンフォースを達成することが目標とされた。シャーシはグラウンドエフェクトを活用したデザインとなっている。時速150マイル(約時速241 km)におけるダウンフォースは2,000ポンド(約908 kg)以上を発生する。

エンジンはFormula Palmer Audiマシンと同じ量産ユニットをベースにしているが、フォーミュラ2専用として開発された。エンジンには、強度と重量を最適化するために、クランクシャフト、コンロッド、ピストン、バルブトレインが新設計された。

最大馬力は約400馬力だが、レースあたり6秒間のパワーブースト機能を10回使用することができる。ブースト使用時は最大450馬力となる。

2009年3月2日ブランズハッチで発表され、その場でシェイクダウンされた。

スペック

シャーシ

[1]

エンジン

  • エンジン名 アウディ
  • 気筒数 直列4気筒ターボ
  • 排気量 1,781 cc
  • 最大馬力 400馬力(ブースト時450馬力)/8,250回転時
  • ターボ ギャレット英語版GT35ローラーベアリング・ユニット
  • バルブ数 20バルブ(5バルブ/シリンダー)
  • ピストンボア 81.0 mm
  • ストローク 86.4 mm
  • エンジンマネージメント ペクテルMQ12 ECU

JPH1B

前述のJPH01の実戦投入から3シーズンが経過し、シャシーの更新時期を迎えたことから、2012年よりマイナーチェンジ版であるJPH1Bが投入される[2]

JPH1Bでは空力等のリファインや、主にギアボックス周りを中心とした約25kgの軽量化[3]などが行われている。またエンジン馬力も通常時で約425馬力、ブースト時約500馬力と向上している。これに加えワンメイクタイヤの供給元がエイヴォンから横浜ゴムADVAN)に変更されたことなども合わせ、2011年12月にバルセロナカタロニア・サーキット)で行われたテストでは、JPH01と比べ1周当たり約2.3秒ラップタイムが向上したとしている。

FIA F2選手権自体が2012年限りで終了したため、使用されたのは1シーズンのみだった。

脚注

  1. ^ THE F2 CAR”. Formula2.com. 2009年3月20日閲覧。
  2. ^ THE WILLIAMS JPH1B
  3. ^ The Williams JPH1B

外部リンク




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