ウィリアムズ・FW33
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2012/12/22 07:43 UTC 版)
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ルーベンス・バリチェロが駆るFW33 2011年イタリアGPにて |
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カテゴリー | F1 | ||||||||
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コンストラクター | ウィリアムズ | ||||||||
先代 | ウィリアムズ・FW32 | ||||||||
後継 | ウィリアムズ・FW34 | ||||||||
主要諸元 | |||||||||
エンジン | コスワース・CA2011k | ||||||||
タイヤ | ピレリ | ||||||||
主要成績 | |||||||||
チーム | AT&T ウィリアムズ | ||||||||
ドライバー | ルーベンス・バリチェロ パストール・マルドナド |
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出走時期 | 2011年 | ||||||||
コンストラクターズ タイトル |
0 | ||||||||
ドライバーズタイトル | 0 | ||||||||
表彰台(3位以内)回数 | 0 | ||||||||
通算獲得ポイント | 0 | ||||||||
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ウィリアムズ・FW33 (Williams FW33) は、ウィリアムズF1が2011年のF1世界選手権参戦用に開発したフォーミュラ1カー。2011年の開幕戦から実戦投入された。
目次 |
概要
FW33はディフューザーの効率を高めるため、リアエンドが極めてコンパクトに設計された。リアサスペンションをプルロッド式に変更し、新開発の小型トランスミッションの下側にリンクした。リアデッキが極端に低いため、ドライブシャフトにはアップライト側に向けて14度の上反角が付けられており(通常は最大で6〜7度)[1]、アッパーウィッシュボーンの支持点はリアウィングの中央支柱にある。
KERSは2009年に開発途上だった自社開発のフライホイール式を採用すると思われたが、リアエンドの空力パッケージ面から通常のバッテリー式を選択した。2012年にフライホイール式を採用する可能性もあったが[2]、通常方式を継続使用した。
シーズン中にはレッドブル方式のエキゾーストブローを導入。また、エンジンカウル後方にレッドブルと似た丸型の放熱口を設けた。
2011年シーズン
何度か予選トップ10に入る速さは見せたものの、中団グループの入賞争いに遅れをとり、シーズン獲得ポイントは5点に止まった。序盤戦の成績不振により、テクニカルディレクターのサム・マイケルとチーフ・エアロダイナミシストのジョン・トムリンソンが同年限りで辞任することが発表され[3]、チームCEOのアダム・パーも辞任を考えたと発言した[4]。チームは初めて株式公開したが、株価は6ヶ月間で40%下落した[5]。
サム・マイケルによれば、革新的なリアセクションのコンセプト自体は機能したが、コスワースエンジンの形状によりエンジンカウルのデザインを絞り切れず、狙っていた空力効果を得られなかったという[6]。2012年からはコスワースに代わり、ルノーエンジンを搭載することが決定した。
記録
年 | No. | ドライバー | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | ポイント | ランキング |
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2011 | 11 | ![]() |
Ret | Ret | 13 | 15 | 17 | 9 | 9 | 12 | 13 | Ret | 13 | 16 | 12 | 13 | 17 | 12 | 15 | 12 | 14 | 5 | 9位 |
12 | ![]() |
Ret | Ret | 18 | 17 | 15 | 18 | Ret | 18 | 14 | 14 | 16 | 10 | 11 | 11 | 14 | Ret | Ret | 14 | Ret |
脚注
- ^ Williams FW33 - innovative rear packaging - Formula1.com 2011年2月15日
- ^ ウィリアムズ、2012年のフライホイール式KERS搭載を示唆 F1-Gate.com 2011年2月21日
- ^ ウイリアムズ、マイケルと契約せず コフランが就任 - AUTOSPORT web 2011年5月3日
- ^ アダム・パー 「私も辞任を申し出た」 - F1-Gate.com 2011年5月3日
- ^ ウィリアムズが再び勝つことはない? - スポーツナビ F1ニュース 2011年9月6日
- ^ 『オートスポーツ2月2日号』第1323号、イデア、2012年1月、 66頁。
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固有名詞の分類
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