イソマツとは? わかりやすく解説

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いそ‐まつ【×磯松】

読み方:いそまつ

磯辺生えている

イソマツ科多年草暖地海岸生え、高さ約15センチ。小低木状で、の古い部分クロマツの幹に似て、へら形のの頂に群がってつく。8、9月ごろ淡紫色の花を穂状につけるので、いそはなびともいう。イソマツ科にはアルメリア・スターチスなども含まれる

磯松の画像
イソマツのなかま、ルリマツリ撮影広瀬雅敏

イソマツ Gastroclonium pacificum (Dawson) Chang et Xia

マサゴシバリ目 ワツナギソウ科 (Rhodymeniales Champiaceae)
イソマツ 生態写真
潮間帯岩上
分   布
本州太平洋中部
Sonora, Mexico.
イソマツ 生標本写真
(生標本写真)
イソマツ 生標本写真2
(生標本写真2)
イソマツ 生標本写真3
(生標本写真3)
イソマツ 生標本写真4
(生標本写真4)
イソマツ 枝拡大写真
拡大写真)
イソマツ 枝拡大写真2
拡大写真2)
イソマツ 生態写真2
生態写真2)

からだは樹枝状で,円柱状の主軸と,円柱状から扁平なからなる。やや波あたりの強い潮間帯中部から下部岩上で,岩を覆うように密生するところどころにはかすかなくびれがあり,輪状模様みられる上部柔らかい肉質だが,下部硬くなり,小形個体干潮時に直立している。生体黄色がかった緑や淡い赤色などで,同一個体中でも変化に富む

高さ:3~9cm 太さ:2~3mm


伊蘇麻都

読み方:イソマツ(isomatsu)

イソマツ科多年草

学名 Limonium wrightii var.arbusculum


磯松

読み方:イソマツ(isomatsu)

イソマツ科多年草

学名 Limonium wrightii var.arbusculum


磯松

読み方:イソマツ(isomatsu)

所在 青森県五所川原市

地名辞典では2006年8月時点の情報を掲載しています。

ウコンイソマツ

(イソマツ から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/12/01 20:00 UTC 版)

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ウコンイソマツ
狭義のイソマツの花(var. arbusculum)、西表島
分類
: 植物界 Plantae
: 被子植物門 Magnoliophyta
: 双子葉植物綱 Magnoliopsida
亜綱 : ナデシコ亜綱 Caryophyliiidae
: イソマツ目 Plunbaginales
: イソマツ科 Plumbaginaceae
: イソマツ属 Limonium
: ウコンイソマツ
Limonium wrightii
学名
Limonium wrightii
(Hance) Kuntze
和名
ウコンイソマツ、イソマツ(広義)
変種品種
  • var. wrightii
    ウコンイソマツ
  • var. arbusculum
    イソマツ(狭義)
  • f. albescens
    シロバナイソマツ
  • f. albo-lutescens
    ウスジロイソマツ

ウコンイソマツ(鬱金磯松、学名Limonium wrightii)は、イソマツ科イソマツ属に属するごく小さい低木である。別名キバナイソマツ。また学名 L. wrightii は広義のイソマツをさす。

特徴

分布

日本では伊豆諸島及び小笠原諸島南西諸島に、日本国外では台湾蘭嶼に分布する。

生育環境

海岸の海水が飛沫する石灰岩の岩礁帯に生育する。

形態

小型の低木で、樹高10-30cm程度。木質化したは細かく分岐し、無毛で黒色である。葉の落ちた跡の幹が松のようであることから磯の松で「イソマツ」と名付けられた。はロゼッタ状で、長さ1-10cm程度のへら形、先端は円く、全縁、革質。花期は夏-秋(8-11月頃)で、ロゼッタ葉の基部から長さ1~30cm程度の花茎をのばし、その先端に円錐花序をつける。花冠は筒状で、5裂する。花の色には種内変異があり、主に黄色や桃色だが、白色、薄い黄色なども見られる。

種内分類

本種の花の色には多様な変異があることが知られており、さらに花の色により分布する地域(島嶼)が異なるため、2変種・2品種に分類されている(4品種とする文献もある、初島ら、1997年)。

  • Limonium wrightii
    • var. wrightii
      ウコンイソマツ(キバナイソマツ)。奄美群島沖縄諸島台湾に分布。基本変種。花の色は黄色で、これが和名のウコン(黄色)の由来となっている。シノニム:var. luteum、f. wrightii
    • var. arbusculum
      イソマツ(狭義)。伊豆諸島小笠原諸島、奄美群島、宮古諸島八重山諸島、台湾に分布。花の色は桃色。シノニム:f. arbusculum
    • f. albescens
      シロバナイソマツ。粟国島及び与那国島に分布。花の色は白色。
    • f. albo-lutescens
      ウスジロイソマツ。大東諸島に分布。花の色は薄い黄色。

利用

薬用、園芸用(盆栽、鑑賞)に用いられる。

保護上の位置付け

生育地である海岸の開発や、薬用及び園芸用の採集により、個体数・生育環境とも減少し、絶滅のおそれが高まっている。

  • ウコンイソマツ(環境省レッドリストではキバナイソマツで掲載されている)
  • イソマツ
    • 絶滅危惧II類 (VU)環境省レッドリスト
    • 東京都RDB(小笠原諸島) - Bランク(絶滅の危機が増大している種)
    • 鹿児島県RDB 絶滅危惧II類
    • 沖縄県RDB 絶滅危惧IB類

参考文献

  • 沖縄県文化環境部自然保護課編 『改訂・沖縄県の絶滅のおそれのある野生生物(菌類編・植物編)-レッドデータおきなわ-』、2006年。
  • 鹿児島県環境生活部環境保護課編 『鹿児島県の絶滅のおそれのある野生動植物-鹿児島県レッドデータブック植物編-』 財団法人鹿児島県環境技術協会、2003年。
  • 環境省報道発表資料 『哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物I及び植物IIのレッドリストの見直しについて』、2007年8月3日。
  • 環境庁自然環境局野生生物課編 『改訂・日本の絶滅のおそれのある野生生物8 植物I(維管束植物)』 財団法人自然環境研究センター、2000年、ISBN 4-915959-71-6
  • 島袋敬一編著『琉球列島維管束植物集覧』 九州大学出版会、1997年。
  • 多和田真淳監修・池原直樹著『沖縄植物野外活用図鑑 第4巻 海辺の植物とシダ植物』 新星図書出版、1979年。
  • 初島住彦天野鉄夫『増補訂正 琉球植物目録』 沖縄生物学会、1994年。

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